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テーマ:~広島東洋CARP~(4367)
カテゴリ:今日のカープ
今年もまた,この時期がやってきた。どうやら書くカープファンのブロガーも一喜一憂しているようだが,私は垂れ流されてくる報道をそのまま信じるようなお人好しではないので,あえて屈折した視点でカープFA有資格者の動向を推理していきたいと思う。なお,これに当たっては,常連の個免停ターであるドラゴンライト先生からいただいた知見に大きく影響を受けているものであることをお礼かたがたあらかじめお伝えしておく。
まず大前提として。日本におけるフリーエージェント制度の実態は,MLBのそれとは大きく異なる。日本においていうならば,まず最初に下交渉ありきで,獲得してくれそうな球団の脈ありとなって始めて手が上がるものと推測してよかろう。いや,そんなことくらい,カープファンは何度も見せられたから分かっているだろう。特に黒田博樹や新井貴浩の時などは。つまりFAなんてものはイカサマ賭博といっちゃあ悪いが,一種の出来レースと断じてよかろう。あくまでもMLBのFlee Agentと同列に論じてはいけないのである。 それを頭に置いてみるに,まずカープファンの目下一番の関心の的である大竹寛。私の推理では宣言移籍の可能性は10パーセントもないと思う。確かに各球団が調査に入っているという報道が出たのは周知の通りなのであるが,そもそもFA有資格者の動向を調査するのは当たり前のことなのであって,それをやらないカープは救いようのないアホ球団というだけだ。それはさておき,確かデイリーで一度西宮が大竹を調査するという飛ばし記事が出ていたが,案の定あれから一切後追いがない。むしろ,私が注目したいのはこの記事である。 【広島】大竹、球団の熱い残留要請にグラリ!?(13/10/29 スポーツ報知) 一説にはジャイアンツも大竹を狙っているといわれていたが,そのお膝元でのスポーツ報知での実にフラットな書きぶり。「熟考」なんてものはこの時期の飾り文句に過ぎないのであって,この記事だけ見たらもはや大竹のFA移籍はないと確信してもいいくらいである。特に松田元と読売グループとの不適切な関係に思いを来すと余計にそう思いたくなる。 大竹についていえば,一番のネックは実績だろう。今のカープで年俸1億円だからこれは獲得するが分からしたら相当な資金を必要とする。大竹を口説くだけの来季年俸(透くいなくとも前田健太と同等でなければうんと言わないだろう),そしてカープに対する補償,加えて「出来高」というなの不透明な裏金。おそらく要する資金は青天井だ。確かに今年2年連続二桁勝利を挙げたとはいえ,通算64勝68敗17セーブで来年31歳の選手にそこまでの金がかけられるか。投資というよりはギャンブルに過ぎると言ったらいいすぎだろうか。それを挑んでくる球団があれば,移籍の可能性もなきにしもあらずとだけは注記しておく。 続いて石原慶幸。移籍の確率は10パーセントからせいぜい20パーセントだろう。石原の場合は確かに補強資金が青天井になりかねないことも大きいのだが,何といってもFA市場に鶴岡慎也が出てきたのが大きい。確かに数字上の実績では石原の方が上なのだが,鶴岡の場合はダルビッシュの恋女房としての役回り,そしてファイターズの優勝,日本一に貢献したという石原には代えがたい実績がある。そして32歳と石原より2歳若い。どう考えても注目の的は鶴岡慎也だ。確かに手を挙げたら最終的にどこかの球団が滑り止めで拾ってくれるかもしれないが,それで彼がよしとするかどうかである。よほど石原を評価する球団がないと彼は動かないだろう。あり得るとしたら,やたらと石原を評価する達川がバッテリーコーチに収まった彼の地元ドラゴンズかもしれないが,落合が石原のことをどう評価しているかは分からない。 そして,一応FA有資格者の栗原健太。彼は出場機会を求めてFA宣言をすることを視野に入れているとすでに報じられているところであるが,FA移籍の可能性はせいぜい5パーセントもあるかどうかだろう。何といっても年俸はチームで2番目の1億4000万円。獲得のためには相当な補償が必要となる。大竹と違って年俸は抑えられるとしても,やはりそれ相応の補償が必要になる。それに,最大の問題は,彼が今やファームでも結果が出せない,しかもファーストしか守れない選手だということである。どの球団もファーストが補強ポイントですなんてチームはない。むしろファーストは人材が有り余っているのが現実だから,手を挙げたところでどこが拾ってくれるかという問題になる。たぶんどこもいらないと言うだろう。せいぜい山形出身ということで楽天がお情けで拾ってくれるかという程度だとみている。 まあ,私から見れば,しょせん大山鳴動してネズミ一匹になるだろうというのが読みである。ただし,これは現時点での情報を元にしているので,今後日本シリーズ期間中に新たな情報が飛び出てくることはあり得る。そのときには,そういうことだと言うことで今日の記事はお読みいただきたい。 なるようにしかならないさ。 BlogPeople お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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