ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

こんな小学生でも分かる試合の流れを読み間違えるような人に，監督なんか任してはおけない。結果論と言わば言え。所詮野球などと言うのは結果論の積み重ねなのである。結果に責任を取らざるチームはいつまで経っても負け犬なのである。

6回表。クルーズにホームランを打たれてなお2死2塁で，バッター田村。はっきり言って，なんで安易に歩かせたのか。マリーンズベンチ，少なくとも伊東勤と落合英二の現時点での唐川に対する期待値からすれば，代打を送ってくる確率が極めて高かった。理由は簡単だ。1点でも多く点を重ねておけば連投にこそなるが大谷，カルロス・ロサ，西野で逃げ切れる公算は極めて高い。デスパイネを欠く打線だけに，あの場面は一気に大量得点を取りに行くチャンスだったのだ。それを，智将伊東勤はきちんと読んでいた。一方の緒方孝市。呆然として策も打たず。見事に野村祐輔と心中してしまった。いや，心中と言えば聞こえはいいが，あれは体よく晒し者にしているようなものだ。確かに，そうしておけば打たれた野村祐輔が悪いように責任をなすりつけられるしねえ。

確かに，6回裏の攻撃は8番からだったから，交代投手を出すのを躊躇したのかもしれない。しかし，今日は梵が攻守に精彩を欠いていたから，そこに党首を置いてサードを交代させる戦法でよかったはずだ。木村昇吾でよし，別にこの際堂林でもよし。いずれにせよ，全くといっていいほどの無策。怒りを通り越してあきれた。いや，もはやあきれたでは済ませられない領域にまで沈み込んだといった方がいいのかもしれない。

8回にカープが一気に7点を挙げるという寸足らずの攻撃をしたために結果的に目立つことになってしまったのが，7回と8回の失点である。はっきり言って今の今井や今村が投げる姿を見て，パシフィックの強打者を押さえられるイメージがよく湧いたものだ。小林幹英の推薦だったのか畝の差配だったのかは定かではないが，どうしてよくもまあ悪いピッチャーから順番に並べていったものだ。本当にこの試合を諦めないという気持ちを見せるのであれば，本来なら先発要員に回したいほど安定している戸田を一刻も早く投入すべきだっただろう。そもそも論として，野村祐輔がマリーンズ打線にどこまで持つかということが心配されていただけに，野村にこだわって引っ張り続けた意図が分からない。

まあ，野村祐輔だけを責めるのはフェアではないだろう。やはり問題は石原の方にあるというべきかもしれぬ。もちろん會澤が最初から受けていれば違う結果が出たかは定かではない。しかし，リードが素人にでも読めるんだよねえ，石原さん。それに加えて，野村祐輔のスライダーやカーブといった得意球を集中して狙われていたのだから，野村祐輔があっぷあっぷになるのも理由が分かる。ならばどうするかと言うことを，ベンチで会話をしたりしないのかねえ。畝の解析力ってなーに？植田ってそもそも交流戦要員で呼ばれたんじゃなかったっけ。なんとなくベンチの中のコミュニケイション不全がうかがわれていやになるのである。

はっきり言う。今日の試合で結果的に2点差まで詰めたことは，明日以降の試合に全然繋がらない。だいたいサヨナラ勝ちとか大逆転勝ちをした次の日に限ってよく負けるのがカープというチームの残念な現状である。こんなサヨナラ勝ちの期待さえ持つことができなかった試合のあとなんて，選手に残るのは徒労感だけだろう。明日は当日移動で京セラドームでのオリックス戦である。現在7連敗中。確かに現在森脇バファローズは成績が上がっていないが，交流戦になるととタンに別のスイッチが入るチームである。このままの流れで行くと，非常に危ない。

もはや，現状打破は，現体制では極めて困難である。緒方孝市は，やはり昨年の就任当初から心配していたとおり，やはり監督の器ではないのだろう。もちろんそれは緒方孝市の責任ではない。緒方孝市を起用したものの責任なのである。

もう実態すら不明確な「緒方野球」なるものに，カープファンが振り回されるのも，限界が来ている。今日のような試合は，まさにいい潮時ではないのか。われわれが見たいのは，善意のファンが喜んで「宮島さん」を歌っている姿ではない。カープが勝ち続けて一気に上位に進出することを願うのみだ。それができるというなら，まず明日からの3連戦で見せてみろ。

出来ないようならば，もはや進退という形で責任を取るべき時期に，さしかかっているのだよ。

勝つために何が必要か，今まさに真剣に考えるとき。

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