ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

まあ，１１-２だから，文句を言っては罰が当たる。それでも１回から３回までランナーを賑わせながら０，１，１しか並べられなかったのは，やはり攻撃のエンジンの掛かりの遅さのなせる業。本来ならここで勝負を決めに行かなければならないのであって，唯一の反省点だろう。

いうまでもなく黒田博樹対新垣渚なのだから，新垣には悪いが，黒田がまともなピッチングをしたらさしものスワローズ打線をしても簡単に打ち込まれる相手ではないことは分かっている。今日の試合は，新垣がどこまで我慢できるか，逆に言えば新垣をいつ引きずり下ろすかということが論点のようなものだったから，今日の試合はその点から解析されるべきものである。その点から見れば，カープはそのミッションをクリアしたとは言いがたい。新垣が６回に犯した３つのミス，ツーアウトから田中を歩かせたことと，黒田を歩かせたこと，そして丸を相手に３-１のカウントにしてしまったことで救われたようなものである。はっきり言って，あの場面で丸が新垣を打てるとは私は思っていなかった。インコースにストレートと変化球を交互に投げ込んでおけばまず丸は打ち取られただろう。ところが，やはり球数の問題だったのかどうかは知らないが，変化球が全く入らなくなってしまった。仕方なしにストレートを真ん中に３球続けて投げたら，いくら絶不調の丸でも捉えることが出来る。今日の試合は，事実上それで終わったようなものだ。もちろん，ネイトの文字通りのヤマテツKOパンチがスワローズにダメージを与えたことは，蛇足になるだろうからもう触れない。９回表の金伏ウーゴを打ち込んだのは，おまけのようなものだ。

まあ，カープサイドから見れば，とにかくカードの頭を取ったことは大きいだろう。しかし，明日以降が問題である。明日の予告先発は予想通りライアン君対永遠の「黒田２世」である。いわば選手のメンタリティが今日と逆さまになってしまうことは，容易に予想がつくところである。それだけでもカープにとっては不利である。そうすれば，どうやって勝ちに行くか。いくら首位と４ゲーム差とはいえども現状借金を抱えたBクラスチームであるカープにとって敗北はすなわち死である。ならばどうするか。何度も書いてしつこいようだが，結論は１つ，アウェイの優位を活かすこと，即ち先手必勝である。１回表の攻撃からがつがつと襲いかかっていく，それしかないだろう。そのためには，やはり働くべき人に働いてもらわなければならないのである。それはやはり丸であり菊池である。前半に点を取りきれなかったのはキクマルがかみ合っていなかったからだともいえるし，だめ押しの５点に繋がったのは言うまでもなくキクマルが仕事をしたからである。今日の試合はそれを非常にわかりやすく見せてくれたといえる。

もう一つ言うならば，やはり新井である。本来は暑くなってからこそ強くなるのだが，今年は少し夏疲れ気味であるように見える。こういうときに頼りになるはずだったイエス様はとてもじゃないがバットにボールがまともに当たりそうな気配がないから，や大あり使い続けられるんだろうな。そういう意味では，少々憐れではある。

まあ，今日の試合なんぞはこんなところでいい。とりあえずよくやった。でも本当の勝負は明日明後日だぞと言うことを，どれだけの選手が理解出来ているか（特に攻撃陣），いささか不安なのである。

本気で優勝する気があるのかが，まさに問われてるんだよ。

BlogPeopleSIGMA People



（告知）
姉妹サイト「ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEX」もよろしくお願いします。