ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日は，カープもサンフレッチェも大事な初戦の日だった。カープはまだオープン戦だが，サンフレッチェはリーグ戦の始まりである。言うまでもなく，昨年は開幕当初に躓いて修正しきれなかっただけに，今年の結果を冷や冷やしながら見ていた。

しかし，勝った。１－０。まずは完封したこと，そして勝ち点３を取ったことをよしとすべきだろう。試合内容云々は，白星という結果の前には二の次三の次である。

今日は試合を最初から最後までゆっくり見ることができたのだが，後半はかなりコンサドーレに対応されたか相当苦しかった。万一点を取られたら今日だけでなく今後の戦いぶりが相当苦しくなるなとさえ思った。でも，よく耐えた。そこに昨年との違いを見たい。思えば昨年は，後半に新戦力の工藤のゴールで幸先良く先制したあと，アルビレックスが投入した田中達也に翻弄されて同点ゴールを決められ，それが後々まで続く不振の予兆となったわけだが，今日は新戦力ティーラシンの先制点を守った。これはきっといい化学反応になるだろうと思うのである。

もちろん，この一戦だけですべて問題解決と考えるのは早計なのであって，この後サンフレッチェはアントラーズレッズとのアウェイ戦が続くのである。ここをどう乗り切るかがまずは見どころではないかと思う。しかし，昨年は誰もが相手関係的には恵まれたと思った開幕からのシリーズで勝ち点を積み重ねられなかったことがおそらくは精神的にも響いたと思われるところ，今年はまず勝ち点３をとったことである程度気を楽にして挑めるのではないかと思える。勝ち点２積み上げれば御の字，４ならばよし，６だったらの今後が非常に楽しみだ。

一方のカープ。オープン戦だからある程度割り引いてみる必要もあるが，ちょっと不安を残す内容であったことは間違いない。確かに悪かったのは８回表だけなのだが，そこに不安材料のすべてが含まれていると言えるのである。

言うまでもなく今シーズンのカープ，主立った新戦力はカンポスだけだ。あとは昨年のレギュラー及び若手の「のびしろ」で賄おうとしているのであって，かつ多くのカープファンはそれでよしとしている。その観点からすれば，今日のカープの試合内容は欠点である。目だったのは今シーズンも昨年ベースの結果が見込まれる選手ばかりだ。確かにメヒアのバッティングは目だったが，彼の場合は外国人枠との兼ね合いがある。そして８回。大乱調だった長井とオスカルは，いわば期待の新戦力の数のうちに入るのである。その意味では今日の敗北，たかが１敗ではないのである。

今日の試合を明日の在広プレスがどう報じるかは知らないが，赫赫たる大戦果のように報じようとしているならばまあプレスの自殺行為と言うべきだろう。それはさておき，ここに来てプレイ中の怪我とは言え故障者が続出しているカープだけに，すこしでも多くの「のびしろ」が求められるのである。その点に鑑みると，実績ある選手が順当に結果を出したことをもってよしとするわけにはいかないことくらい，自明の理だろう。

まあカープは明日もオープン戦があるのであって，そこで修正できればまあよしとすべきだろうか。明日はジャイアンツ戦。同一リーグの敵だけに，勝利あるのみだろう。もし明日も簡単に転ぶようならば，ちょっとまずいのではないかと言うくらいに思った方がよい。去年はオープン戦は最低の内容でもリーグ優勝できたが，今年もそれで大丈夫と嘯いていたら，きっと痛い目に遭うぞ。

とにかく勝負事は勝たないと。

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