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カテゴリ:つれづれ
昨夜は,大学時代の恩師を囲んで,加えて同期の気の置けない仲間を囲んでの飲み会があった。言うまでもなく雰囲気は最高で,酒の肴もまあまあだったから,非常に旨い酒だった。
と,言いたいところなのであるが,どうもこのところ,酒の味にあまり舌が反応しなくなっている。決して行った店が悪酒を出しているとは思えないから,何か体調の微妙な変化があるのではないかと思っている。これは実は昨年末くらいから薄々感じていたのであって,事実オフ会忘年会ではさほど呑んでもいないのに記憶が完全に断片的になってしまったということもあった。 今年大腸ポリープが見つかって以来,しばらくの間悪い病気ではないかと怯えていたのは,実はそこにも原因がある。きっとこういう体質の変化はそこに起因するものに違いないと思っていたからである。まあそれは杞憂に終わったわけだが,それにしてもあまり気持ちのよいものではない。そうなると,何が原因なのかというところにどうしても頭が行ってしまう。 まあこれも所詮は考えすぎの部類に入ってしまうのかもしれない。思えば私も今年の誕生日が来たら天命を知る歳である。単に年齢による体質の変化だけなのかもしれない。それに,そもそも論として私は根が大の甘党なのであって,酒の味は少しずつ少しずつ覚えた口である。やっぱり酒が飲めるというのは私にとっては鍍金にすぎなかったと考えれば,まあ理屈は立つ。 しかし,あえて言えばもうひとつ理由があるような気がする。そしてそれは,本来であれば非常に旨い酒であるはずのものを減殺するに値するものなのかもしれぬと勝手に思っている。 正直に言って,今の私,特に昨年末頃から,もう今の宮仕えをやめたくてやめたくてたまらないのである。もし自分に妻子がいなければたぶん全てを投げ出してすっぱりとやめてしまっているかもしれない。そのくらいいやなのである。これはもう理屈じゃない。本当に水があわなくなった,そう感じてならないのである。 宮仕えをやめたところで,何かやるあてがあるわけではない。むしろない。しかし,それであってもなお今の身上から離れたいと思っている自分がいるのである。だから本当に隙あらばだんだんと後ろ向きになっていく自分がいる。あのときこうしていれば,そんな思いにばっかり駆られるのである。 こんなのを背負っていれば,まあ毎日気が滅入っているようなものだ。要は酒席で憂さが晴れるというところまで行かないのである。だから酒を旨く感じないのだろうと,勝手に解釈している。 これを書いている今も,心の中にどんよりとかかる雲を感じているのである。いや,目の前でぐるぐると回る鈍い銀色の歯車と言ったほうが正しいかもしれない。せっかくこのGWには念願の宮崎「かたおか」詣でが待っているし,御代が変わったらひとつオフ会をやりたいのであるが,こんな状況で大丈夫だろうか。 ああ,本当に今の本業なんてほったらかしてしまいたい。そうすればきっと心身ともすっきりとして旨い酒が飲めるだろうに。 本当に気が重い。 BlogPeopleSIGMA People (後記) 引っ越し,新規開店しました。ろー・ふぁーむ・かるぴおANNEXもよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019/02/16 09:52:07 PM
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