ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日は所用あって，試合開始からゲームセットまで全く映像にも音声にも接することができず，ひたすら文字列のみの観戦，それも後半は見ていなかったから，あまり見てきたようなことを言うわけにはいかない。いや，これを書いている現在JSPORTS-1で再放送をやっているのだが，なんかあまり見る気もしないので見ていない。

したがって，今日は勝ちました，ぱちぱちぱちで終わらせてもよいのだが，いかんせん文字列というのは客観的であるがゆえに見えなくてもいいことまで見せてしまうというところがある。だから帰ってライヴで試合を見るよりもより中身が分かってしまうという側面もある。その観点からすれば，今日の試合。

7点しか取れなかったかい？4点も取られていい試合だったかい？

確かに，本当に悪いときと比べてオフェンスはよくなった。打線が繋がるようになった。これはいいことだ。しかし，その割りに今日は7点ぽっちしか取れなかったかなあという思いがする。私に言わせれば，やはりまだまだ甘い。特に初回アップアップを通り越して死にそうになっていたとおぼしい国吉をジョンソンの併殺打で助けたなどというのはあり得ないベンチワークのミスだ。こういうときは黙って三振させるのも作戦のうちである。もちろんその後に広輔がヒットを打つ保証はないのであるが，ジョンソンがヒットを打つ確率よりは高かろう。こういう中途半端なアバンギャルドさはかえって首を絞めるのである。私が提唱する「アホな発想」とは相容れない。

失点についても同じことがいえる。全くもって同じバッターに打たれすぎだ。今日でいえばロペス，そしてソト。最初のロペスのタイムリーはまあやむなしというところがあるが，８回9回に打たれたホームランは防ぎ得ないものだったか。この点を胸に手を当てて考えなければ，今日はいいが次の対戦でやられかねない。その意味では，明らかに現時点で調子を落としているフランスアの起用に固執する必要があったのか。中崎についても以下同文であるのだが，やっぱり緒方は頭が悪いねえといわざるを得ないのである。

たぶんこれでカープは勢いを取り戻したと喧伝されるのだろうが，私に言わせれば冗談はヨシ子さんである。この3連勝は，初戦のラミレスの采配ミスが全てである。現にその試合の7回まではカープは死んでいた。それを生き返らせてくれたラミレスには感謝しなければならないが，同様にカープには「緒方リスク」があることを忘れてはいけない。きょうもまさにその一歩手前まで来ていたシーンがあったやにおぼゆるが。

まあ，それでも負けるよりはよい。しかし，借金はまだ積み上がっている。まだまだ今のカープを評価なんてできない。それができるのは，最低でも勝率5割に乗せたときである。どんなに弱いチームでも年に一回くらいは同一カード三タテをすることがあるし，4連勝5連勝を続けることだってある。1985年から86年の南海ホークスはまあ本当に弱いというのはこういうことを言うのだろうというくらい弱かったが，大阪球場でライオンズを三タテしたこともあるし，バファローズ戦で25-2という記録的圧勝をしたこともある。だから，まだまだ私は信用していない。その代わり，首位を奪回したら4連覇の可能性はまず9割方決まりと言っていいと思っているが。

その意味では，今日の緒方の作戦を見るとどうも心許ない。名将？「めい」の字が違うんじゃないの？辛抱？そりゃね，がんや悪性腫瘍の痛みに耐えかねている患者に「辛抱」を説くのと同じだよ。だから信者はいかん。困ったもんだ。

とにかく「アホな発想」でセ界を変えよう。


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