ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

今日は観戦の予定などなかったのだが，急遽チケットがいただけることになって観戦の段と相成ったのである。もちろん結果が結果だから満足しているし，珍しくスタジアムでふんぞり返って観戦していたものである。

と，言いたいところであるが，序盤は正直どうなることかと思った。1回裏は無死1，2塁からクリーンアップで点が取れず，2回裏は森下のヒットでチャンスを拡大するも菊池が打てずで，4安打4残塁。3回に坂倉のタイムリーが出たときにはなんかほっとした。この後連打連打の一気攻撃になりそうな気配はなかったくらいである。結果として大貫が極めて不出来だったからこその今日の結果なんだろうが，なんかの弾みで先に点を取られたら苦戦しかねなかったのである。

それでも，10-1という結果だから，文句の付けようはないし，やはり日曜日の試合を落とさなかったことがいい方に出ていると思えるから，これでよい。むしろ，いかにもやれそうだと見せかけて一気にぼかぼかすかすかとぶん殴った形になったことが，ベイスターズの闘争心を殺いでしまったと言っていいのかもしれない。

てゆーか，今のベイスターズ，死に体と言っていいのかもしれない。今日の試合も佐野のソロホームランこそ残念だったが散発3安打，ピンチらしいピンチは2回の2死1，2塁くらい。何より森下が100球超えたくらいの８回表に150km出していたから，彼の中では省エネモードで投げていたのかもしれぬ。

オフェンスについては，特にいうことはない。むしろ，まだまだ繋がりがいまいちなところがあるのかもしれない。本当に当たっているチームだったらスプラッタものの圧殺劇が見られたことだろう。それでも，やはいりまのオーダーは比較的理にかなったもののように思えるから，点が入るんだと思う。

今日のヒーローの羽月だが，ひと言で言えば今日の大貫には合ったのだと思う。逆に速球派の国吉や中川には苦労していたようだから，課題はそのあたりだろう。でも，オープン戦の段階からは想像も付かないほど伸びたと思う。正直これは打撃ではものにならないと思っていたから。やはり高いレベルを見せると言うことは得がたい経験になると言うことである。

羽月だけではない。もうはっきり言って時代は若い世代のものなのである。ならば活き活きと跳ね回っている今優先して使わねばならないのだ。全く余談だが，スタジアムやその行き帰りの道すがらで感じたことは，ファンの着るユニ（それは多くはその人の推しの選手なんだろうが）に明らかに小園とか大盛のものが増え，比較して申し訳ないが田中広輔のそれにはほとんどお目にかかれなかった。やはりファンはよく見ているのである。

だからこそ，時計の針を逆回転させるようなことは，有害にして無益なのである。だから，そのようなことは絶対厳禁事項であるといってよい。

まあ，9回表の守備で，ショート田中のコールがされたときに，スタジアムのファンからはなんで？といういかにも呆れたような反応があった。どんなに当局がプレスを脅迫して無理矢理推したとしても，もうファンの心には響かないと言うことである。それに引き換え，小園への期待の拍手がどれだけ大きかったか。こういうことは，やはりスタジアムでないと分からない。

新しい酒は新しい革袋に盛るべし。


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