ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

6回無失点のピッチングをしたにもかかわらず白星を付けられなかった次の登板であるから，得てしてマイナスのバイオリズムになりがちなところなのであるし，今日は初回に失点するという流れだったのだが，そんなものを全部吹き飛ばしてしまった。これはもうたまたまいいピッチングをするだけのビギナーズラックではない。しっかりと試合を作れるスターターたり得ると言っていいだろう。

きっと，玉村は相当気持ちが強いのだろう。じゃないと2回表，重苦しい流れになりかねないところで濱口からタイムリーを打てない。あれは試合の流れを変えた。結果として3回表の濱口劇場に繋がったといっていいだろう。もともと濱口が崩壊するときはあんなものなのだが，あそこまでの大崩壊というのはそうそう見られるものではない。そして，それで勝たせてもらったようなものだから。

そう，今日の試合は，勝ちを取り切ったというよりは，何とか勝たせてもらったという色合いが強い。もちろんそれでも勝ちは勝ちだからどうでもいいのだが，もっと中押し駄目押しをすれば大楽勝のゲームだったはずだ。そういうところが，まだまだこの勝ちを手放しで褒められないといっていいのではないか。要するに，今のカープの野球振りはまだまだ最下位になるチームのそれなのである。

と，いうわけで，いいたいことはもちろん山ほどあるのだが，妙な言霊になってはいけないから呑み込むこととする。

せっかくだからいいことを取り上げるとしよう。玉村には文句の付けようがない。そして9回の栗林。ああいう「クローザー仕事」もできるということにしておこう。なにも毎日毎日百パーセントのクロージングをすることだけが能ではないのだ。そしてそれをリードした石原。昨日は散々な内容だったが，あれはきっと復帰初戦で流れに乗れなかっただけだったのだろう。

とにかく，一昨日の試合は本当にたがの緩みきった名実ともに最低の試合だったし，評論家諸氏にぼろくそに言われて当然だった。中にはそれに対して反撥したファンもいたようだが，アホかといいたい。在広の評論家はとにかく甘やかすきらいがあるのだが（東スポ所属となった海田の鬼軍曹を除く），まったくいけない。駄目なものは駄目と言わないと，本当に腐ってしまうよ，このチーム。いや，もう遅いか。今日もある意味次世代を担う戦士だけだもんな，働いたのは。4番打者がなでるようなスイングで三振して淡々とベンチに下がる姿を見たら，組織としてのモラールも上がるまい。

だから，全ては明日だ。森下で勝てるか，オフェンスが看板通り働いて点取れるかどうかにかかっている。ハマスタと違って水道橋のエアコン付きドームというのがどうでるか。

救世主誕生となったかな。


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