太るという事は、体脂肪が増えるという事ですから、
そもそもの原因は、消費カロリーよりも摂取カロリーが多い事になります。
このバランスを適切な範囲に戻せばそれ以上太る事はないし、
摂取カロリーより消費カロリーを多くすれば
体脂肪が減ってくるという考え方ができるのです。
その為には、必要な栄養素を確保しながら、
脂肪を控えて全体の摂取カロリーを押さえる事、
そして運動によって消費カロリーを増やす事が必要となってきます。
これが栄養学からみたダイエットの考え方です。
ところが、これらを毎日の食生活などで考え、
継続する事はなかなか大変です。
なぜなら、私たちの食生活は「おいしくてカロリーが高い」食品に
あふれていて、また、生活の中での運動量は、
便利化される中で減っていく傾向にあるからです。
私たちの生活環境は、合理的なダイエット方法と
逆の方向に変化しつつあるという事になります・・・。
カロリー計算で予想外の結果を生み出すことがあります。
それは消費カロリーを増やす変わりに摂取カロリーを減らせばいい
という考え方をする時にも起きます。
つまり、運動をする代わりに、食事を減らすということです。
例えば、ウオーキングを1時間程すると
ご飯1杯分のカロリーを消費する事が出来るのですが、
ウオーキングが出来ないならば、
単純にご飯一杯を少な目にすればいいと考えてしまいます・・・。
このようなことを続けると、体の状態に変化が現れて来ます。
摂取カロリーだけを減らしていく消極的なダイエットを続けて行うと、
体は次第に弱くなってきます。
そもそも私たちは運動不足の生活をしているのですから、
意識して運動を行わなければ、体力は衰えます。
しかし、運動量を増やせば筋肉が強化され、
心臓や血管の機能も向上していくことになります。
そして、「
食べても太りにくい体」をつくることが出来るのです。
基礎代謝を高めることが重要
消費されるエネルギーには、
体を維持するために安静時でも使われる
「基礎代謝」が含まれています。
この基礎代謝は逞しい筋肉を持っていたり、
体の大きい人ほど高くなっています。
基礎代謝とは、何もしていない状態でも自然に浪費するエネルギー量
の事を言いますが、私たちは寝ていても呼吸や心臓を動かしたり、
体温を一定に保つ為に自然にエネルギーを使っています。
この値には個人差があり、体の大きい男性のほうが
女性よりも基礎代謝は高く、
筋肉の量が多いほうが基礎代謝も多くなっています。
食事量を減らしていくダイエットを行うと、
基礎代謝がやがて低下して消費カロリーも減り、
その結果摂取カロリーも同じように減らさなければならない
という悪循環になってしまうのです。
運動をする事によるダイエットは、
その運動によって消費カロリーが増えるだけでなく、
長期的には筋肉の量を増やし、基礎代謝を高める事が出来るのです。
基礎代謝が高くなれば、特別に運動をしていない間でも
カロリーは消費されるので、
カロリーオーバーしにくい体質になるといえます。
特別に時間をとり、スポーツ等をしなくても、
日常の生活でエレベーターやエスカレータのかわりに階段を上ったり、
少しの距離であれば、自転車やバスを利用しなくても歩いてみる・・・。
そのような日常の積み重ねが、
健康的なダイエットを大いに助けてくれることにつながります。
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