酷道ツアー~暗峠~
昨日の話ですが…ある酷道ファンおすすめの、最凶酷道との呼び声も高い国道308号暗峠(「くらがりとうげ」と読みます)が、実はうちからかなり至近距離(10kmちょっと^^;)だということがわかったので、ちょっと行ってみることに。 「酷道」を知らない方のために解説しておくと、「国道」とは名ばかりの、とてつもない道のことです。ちなみに県道バージョンは「険道」です(^^; どんなところかと言いますと…文字より写真の方がわかりやすいと思いますので…こんな所です(^^; 下は簡易舗装、道幅は車1台分やっとあるくらいのいわゆる「1.5車線」(離合困難な幅員で、所々に待避所がある道路のこと)、一部はガードレールすらなく、脱輪したら谷底へ真っ逆さま(^^;;;そしてこの急坂どころじゃない激坂。 普通の神経をしている人なら、こんな所をわざわざ通らないでもっと広くていい道を通るんですが、世の中には何故かそんな超悪路をわざわざ選んで通るマゾなお方(爆)が結構いるものでして…(^^; まぁ、私もその中の一人なのですが(^^; 酷道にわざわざ行くなんて、しかもそのためだけに行くなんて、ある意味M以外の何ものでもないです(^^; まぁ、確かにイニシャルはMなんだけどさ…(違) もちろん、単なる度胸試しや被虐心(爆)が本来ではなくて、悪路にしかないものがあるから、人は悪路へと入り込むのですが…(^^; その辺の話はこの辺でも参照してください(^^; ちなみに、この趣味に限って言えば、大きい車で走破した人ほど勇者としてたたえられます(爆) というわけで、中型クラスのプロミネントでアタック。 しかし、この車、最小回転半径5.5m(^^;恐ろしく小回りが効きません。そして長いボンネットとトランクがさらに苦しめます(^^;はっきり言ってアルファードの方がよっぽど楽かも(^^; しかし、この日出かけたのは何と夕方4時(^^; もう日没近くだし(^^;;; よりにもよって夕暮れというさらなる悪条件まで重ねてみたり(^^; …暗峠に入る前、のっけからはまりこみました(^^; 住宅地の超狭小路、所々ミラーをたたみながらなんとか通り抜けました(^^; 今日は絶好の紅葉日和。暗峠も紅葉が綺麗でした(あ、この橋は歩行者専用です) 紅葉の中を気持ちよく?走っていくと… どんどん道がものすごいことになっていきます。しかも対向車も来ます。 下手くそが両側から来ちゃうとつまっちゃってもうどうにもならなくなるそうです(^^; 慣れたもので、あまりにつまっていると近くの寺から坊さんが出てきて的確に誘導してくれるんだとか(^^; 人情ですねぇ… もっと下手くそなコンパクト車のおねえちゃんなんかになると、対向車のドライバーに「運転かわってぇ~」って泣きつくこともあるんだとか(^^;;; 車両感覚に自信のない人、バックの下手くそな人、そしてなにより運転に関して向上心のない人は絶対に入らないでください。冷笑と冷たい視線を一身に浴びるのがオチです(素) 所々にこんな標識が建ってます。制限20キロ。 …いや、誰もこんな道で20キロ以上出せないから!(素) この道路は全線簡易舗装なのですが、頂上付近はなんと石畳!Σ( ̄▽ ̄;) この頂上には茶店があり、少し休めそうです。今度行くときは寄ってみます。 そしてこの先、スカイラインの下は暗峠最難関と思われるアンダーパス(^^; 恐ろしく狭い上に曲がっており、とどめに激坂。対向車と離合してたら、ハイラックスが盛大に空転させてました(^^;; 前を走ってたマーチ(数枚前の写真にも写ってますね)のおねえちゃんが、茶店で休んでたおばちゃんに「この先って車通れるん?」って聞いてました(^^; それ聞いてたおばちゃん、「行けるよぉ~」と軽い返事。 私も対向車待ちの間に少し話したんですが…「行けなさそうだったらバックで戻っといで~」って!!(o_ _)ノ彡☆ いや、そっちの方が難しいから!(汗) しかし、さすがに生駒で宮城ナンバーは目立ちまくり(^^; 「どこから来たん?」ってもれなく聞かれましたね(^^;;; アンダーパスを抜けると相変わらずの簡易舗装ながら突然道幅が広くなり、暗峠唯一のセンターラインが現れます。風景も開けていてとても綺麗です。 ここを抜けると住宅地に入り、また道幅は1.5車線に もう誰一人としてこの道が「国道」だなんて信じません(^^;どう見ても古い住宅地の狭小路です(^^; 暗峠初アタックの感想。 意外と容易に通れたなぁ。 酷道は人間味がある。 そのまま生駒に抜け、生駒の商店街へ。商店街にあった古い洋館風の喫茶店が気になるも、車をおける場所がない(^^; ちょうどそこを通りがかったおねえさんを捕まえて、「すいません、この辺で車おける場所てありますか?」ときいたら「お金払てもええのん?」て問い返された(笑)ので「違反切符もらわんでええとこならお金払てもいい~」て返したら徒歩5分くらいの所に市営駐車場があることを教えてくれました♪ 無事車を止めて、喫茶店でコーヒーを飲みつつマスターと旅行談義に花を咲かせ、人情味あふれてそうな地域店で夕食にし、茶菓子を買って大阪への帰路につきました。 帰りは県道8号、通称「阪奈道路」。広くて快適で綺麗だけど、どこか冷たさを感じました… 便利さ、快適さと引き替えに、何かを失ったように感じます。