公害防止管理者試験の学習日記

2006/06/21(水)01:09

(4)大気汚染による影響 1.健康影響 -2-

大気概論 【むしくい】(9)

*二酸化硫黄 SO2   · 水溶性で【上気道 】で吸収されやすく、鼻粘膜・気管支などの上気道を刺激する。【微細 】粒子に吸着して肺胞など下部気道に達し、影響を与える。 · 生体に吸収したSO2のほとんどは、【肝臓 】で解毒され、【硫酸煙 】となって尿中に排泄される。 *二酸化窒素 NO2 · 水にとけにくいので【下部気道 】に達しやすく、終末細気管支・肺胞などに影響がみられる。 · NO2による影響の基本は、過酸化【脂質 】の形成による細胞膜の傷害である。 *一酸化炭素 CO  · 有機物の不完全燃焼により発生。都市部では【自動車排気ガス 】の寄与が大きい。 · 酸素との結合力は【200~300 】倍であるため、組織への酸素供給不足の原因となり、大脳をはじめとする中枢神経や心筋が影響を受ける。 *光化学オキシダント · 【眼刺激 】の有訴率が最も高く、続いて【気道刺激 】症状となっている。 *浮遊粒子物質 · 他汚染ガスとの相加・相乗作用による影響が指摘される。 · 【超微 】小粒子(UFP)は大きな粒子と比べ、炎症を起こしやすい可能性、気道系から【リンパ 】系・循環系を介して体内に移行し、肺だけでなく全身影響を起こす可能性も指摘されている。 *ディーゼル排気粒子 (DE) · 【90 】%近くが1μm以下で、平均粒径は【0.2 】μm前後である。 · 粒子表面には数百の化学物質が吸着し、多くの【突然変異 】原生や発ガン物質が含まれる。 · 肺がんリスクの増加、ぜん息やぜん息様症状、アレルギー性鼻炎など【肺 】機能の変化が報告されている。 *石綿 (アスベスト) · 喫煙が加わると【肺 】がんの可能性は高まる。 · 石綿対策として、平成16年に含有率【1】%を越える製品の製造、譲渡、提供、輸入、使用が禁止された。 *有害大気汚染物質 *ベンゼン · 環境上の条件 1年平均値が【0.003 】mg/m3以下 · 用途 化学工業製品の合成原料等、【ガソリン 】にも含まれる · 健康影響 人に対する【発ガン 】性(白血病等)を確認 · 【閾値 】がない物質として扱われている。 *トリクロロエチレン・テトラクロロエチレン · 環境上の条件 1年平均値が【0.2 】mg/m3以下 · 用途 化学工業製品の合成原料、溶剤、洗浄剤 等 · 健康影響 動物実験で発ガン性確認。【中枢 】神経障害、肝臓・すい臓障害 等 *ジクロロメタン · 環境上の条件 1年平均値が【0.15 】mg/m3以下 · 用途 洗浄剤、溶剤、医薬中間体 等 · 健康影響 動物実験で発ガン性確認。中枢神経障害、【生殖毒 】性の可能性 等

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