カテゴリ:公害総論 【むしくい】
1. 植物被害・指標植物
*ふっ化水素 (HF) {0.1ppb} ・感受性【高い】。数ppb~数十ppbの濃度レベルで被害が発生。 ・指標植物 :【グラジオラス】、ぶどう、そば など ・症状:葉の先端・周縁部、【クロロシス】、落葉 ・被害部:表皮・葉肉部 ・発生源:りん鉱石工業、製鉄、アルミ精錬、窯業 *二酸化硫黄 (SO2){0.3ppb} ・数百ppb~数十ppbの濃度レベルで被害が発生。 ・指標植物 :【ルファルファ】、そば、ごま、あかまつ など ・症状:【葉脈間不定形はん点】、クロロシス、早期落葉、育成抑制 ・被害部:葉肉部 ・発生源:重原油類の燃焼、鉱石精錬 *二酸化窒素 (NO2){2.5ppb} ・数百ppb~数ppbの濃度レベルで被害が発生。 ・被害部:葉肉部 ・症状:【葉脈間不定形はん点】・白色・褐(黄)色 ・発生源:高温度燃焼する燃焼施設及び内燃機関 *塩素 (Cl2){0.1ppb} ・感受性【高い】。 数十ppb~数千ppbの濃度レベルで被害が発生。 ・症状:葉の先端・周縁部、【クロロシス】、葉脈間等漂白はん点、落葉 ・被害部:表皮・葉肉部 ・発生源:化学工業からの漏えい、塩化ビニル廃材の燃焼 *PAN {0.01ppb} ・感受性【極めて高い】。 ・指標植物 : 【ペチュニア】、フダンソウ など ・症状:葉裏面の【金属色光沢現象】 ・被害部:海綿状組織 ・発生源:光化学反応生成物 *オゾン (O3){0.03ppb} ・感受性【極めて高い】。 ・指標植物 : 【タバコ】、【アサガオ】、ホウレンソウ、サトイモ、落花生、など ・症状:【小はん点】、漂白はん点、早期落葉、育成抑制、色素形成 ・被害部:柵状組織 ・発生源:光化学反応生成物 *硫酸ミスト ・症状:【小はん点】、葉の先端・周縁部【クロロシス】、葉脈間等漂白はん点 *エチレン ・指標植物 【カトレア】、【ごま】、キュウリ など ・【植物ホルモン】であるため、他の物質と異なり【変異的】作用をおよぼす。果実の成熟や開花の促進、落果・落葉・花弁のしおれ・退色、器官の老化 など *一酸化炭素 (CO) ・数十ppb~数千ppbの濃度レベルで被害が発生。極めて感受性【低い】。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月13日 10時06分31秒
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