カテゴリ:ポルトガル事情
今月末で私のヴィザが切れる。
3年前にドイツからここへ来た時は学生ヴィザだった。お互いの事、お互いの国をよく知らないのに最初から結婚という形をとるのはリスクが高すぎるので、語学学校に通いながら一緒に暮らし言葉、文化などを学び、二人でやっていけるか様子を見ようと言うのが始まりだった。 ここでは2年以上一緒に暮らしたら事実婚のように認めてくれて滞在許可をもらう事ができる。我々も2年以上一緒に暮らしているのでこの申請はかなり前にすませてあった。最近移民の数がとても多くて申請の許可を出すのにかなり時間がかかっているらしい。私の許可が下りるのはまだ先になりそうだ。 学生ヴィザがきれても次のヴィザを申請中という事でその結果が出るまでこの国にいても違法じゃないそうだ。 ここまではほっとしたのだが、国外にでたら再入国出来ないかもしれないというのだ。えー、結果が出るまで動けないということなのか?国内軟禁状態?? 年末まで国外に出る予定は無いとはいえ、哀しい気分。 今ここで結婚しても、申請するヴィザは同じ。つまり今申請しているものよりも申請日が遅くなるため後回しになるようなのだ。どうやらこのまま待つしかなさそうだ。 先日行った病院の待合室で、見てすぐ東ヨーロッパからだなあってわかる女性と話す機会があった。色白の肌に金髪。ウクライナ人でした。話してみるとポル人の彼と一緒に住んでいるらしい。結婚はしておらず、旅行者ヴィザで3年前に入国してそのまま違法滞在。彼と2年以上一緒に暮らしているので、私と同じ滞在許可を申請中とのこと。 彼と一緒に住んでいるけど彼から金銭的な援助はなく、生活は結構大変のようだ。ヴィザ獲得のためだけに一緒に住んでいる感じ。彼女には国に残してきた15歳の娘がいるらしい。今は週3回家政婦の仕事をしてお金を稼いで送金しているらしい。就職してもっといいお金を稼ぐにはいまある不法滞在を合法に変えなくてはいけない。その意味でも滞在許可は必要だ。 彼女が私に先進国からこの国に来るなんて信じられない、日本はそんなに暮らすのが大変なのか?と聞くので、私は彼とドイツで知り合ったからここへ来たのよって言ったら、あら愛があるのね、真剣なのね、って言ってた。 彼女からは彼との生活にそれが感じられなかった、、、ヴィザさえ取れればあとは彼の元を離れてどこかへ行ってしまいそうな感じがした。彼は娘のことを助けてくれないし、この先どうなるか分からないって暗く顔をして話していた。彼女はよくよく話してみると私と同じ歳だった。もっと年上に見えたのは苦労しているからなのか、、、 東ヨーロッパの出稼ぎ者の苦労話の一面を垣間見た感じがした。 多くの東ヨーロッパ出身の女性が国道沿いや夜の街角に立っている。ラテンの男は色白金髪が好きだそうだ。前にニュースのルポをやっていたのだが、お値段は田舎の国道沿いでは10ユーロ、夜の街角例えばポルトなどでは25ユーロだそうだ。1ユーロが140円として、、、安すぎる。もちろんピンキリでリスボンには一回で700ユーロ稼ぐ高級娼婦もいるようだから、、、 客の40%がコンドームをつけないとテレビで言っていた。怖い。あの彼女も生活苦からそのようなところへ足を踏み入れないかちょっと心配、そして少し哀しくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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