カテゴリ:ポルトガル事情
日本には、公的なIDカードと言う物が存在しない。
日本で、IDカードとなると、自動車免許証か、パスポートになるだろう。 昔、知り合いの女性が、レンタルビデオの会員証を作る際に、身分証明書の提示を求められ、健康保険証を見せたら、それでは顔写真がないので駄目です、と断られたそうだ。 彼女は、自動車免許証も持たず、海外旅行にも行った事が無かったので、パスポートも持っていなかった。 結局、その時は、レンタルビデオの会員証を作れなかったようだ。 ポルトガル人は、いろいろな場面で、IDカードの提示を求められる。 彼のIDカードを覗いてみた。何が記載されているんだろう? ポルトガル人であること。 顔写真。 本人の名前。 自筆のサイン。 右人差し指の指紋。 両親の名前。 誕生日。 居住地の管轄区。 身長。 結婚に関する身分。 両親の名前) シングルマザーの子供の場合はどうなるのだろう?と疑問に思ったが、この場合は、サインはいらないが、父親の名前を届け出なければいけないらしい。 自筆サイン) 彼のおばあさんは、字が書けなかったようで、そういう場合には『サインが書けない』事が記載されている。 右人差し指の指紋) 犯罪や、身元不明者の割り出しなどに、役に立っているようだ。 でも、どうせなら血液型も入れたらいいのに、と余計な事を思ったりする。 結婚に関する身分) 独身か、既婚者までは分かるけど、離婚したら『離婚者』と記載される。 離婚したら、独身ではないようだ。 一度結婚したら、離婚しても独身には戻れないのが不思議。 あと、死別した場合にも、『未亡人』『男やもめ』などと記載される。 結婚、離婚、死別などで、状況が変わった場合には、すぐIDカードを作り直さなくてはいけないようだ。 ここでは、既婚者が身分を隠して、別の人とお付き合いする事なんて出来ないかもしれない。 疑問に思ったら、IDカードを見せてもらえばいいのだ。 日本で、このようなIDカードが出来たら、困る人がたくさんいるかもしれないなー、なんて思ってみたりもする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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