カテゴリ:ポルトガル事情
先日、近所の美容院に行った。
そこは、街のおばちゃん達のお喋りサロンみたいなところ。 いつも、わいわい世間話をしている。 聞き耳を立てていたら、この小さな街にも、中国人の店ができたらしい。 安い雑貨や衣料品を売る店だ。 信号がひとつしかない、こんな小さな街に、中国人の店ができたのだ。 びっくり! この国では、中国人の活躍が目覚ましい。 レストラン、雑貨店や衣料品店など、ちょっと大きな街だったら、必ずある。 そして、その数が、うなぎ登りなのだ。 『Negocio da China』という言葉がある。 直訳すれば、中国の商売ということなのだが、いい意味では使われない。 ニュースのドキュメンタリーで、この国における中国人社会を取り上げていた。 一人の中国人が、ここに定住すると、親兄弟、親戚などが、どんどんやってくる。 登録されている中国人は、1万5千人ということだったが、実際にはもっといるだろう。 そして、大きな中国人コミュニティーを作り上げるのだ。 中華レストランを経営する中国人女性のインタビュー。 『人は、働いたら、休暇を取って体を休めます。でも、私は、休暇は取りません。休暇を取ったら、お金を使ってしまう。働いて、お金を稼いで、出費を少なくする。そうすれば、子ども達の生活も向上します。』 そうなのよねー。 ポルトガル人には、こういう考えはないのよね。 『Negocio da China』というのは、中国人の商売根性に、到底及ばないポルトガル人が作った言葉。 ポルトガル人は、中国人の商売のやり方に、脅威を抱いているはず。 語学学校で、一緒だった中国人女性。 ポル人の旦那の仕事の関係で、リスボンから、南部のリゾート地へと引っ越してしまった。 長いこと音信不通だったが、この夏に突然電話がかかって来た。 舅の持っているアパートの空き部屋を使って、貸しアパート業を始めたらしい。 近況報告もままならないうちに、貸しアパートのホームページのアドレスをメモさせられた。 『小町さん、遊びに来て~。』 しかし、タダで泊まらせてくれる訳ではない。 どうやら、彼女のお小遣い稼ぎのようだった。 ポルトガル人の旦那は、高給取り。 にもかかわらず、彼女の中の『Negocio da China』は変わらない。 彼女の将来の夢は、『カジノ経営』。 すごいなあ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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