|
カテゴリ:ある夜の出来事
昨夜は駅前の南宝亭で、職場の暑気払いがあった。
中華料理をつまみつつ、始めは犬の話などで盛り上がっていたのだが、時間もたち酒も増えてくると、なぜか仕事に関わる話に移行する人が多くなる。 そういえば、先週もそうだった。ある研究会に講師として来てくださった医師を囲んで飲んでいた。僕は地元の名物とか、その方は今年僕が旅行した境港に住んでいた時があるというので、うまい魚や蟹の話などして労をねぎらう。でも、他のメンバー達が根っからの仕事好きで、仕事の話題から引き離そうとしても、油断するとすぐに仕事の話に戻ってしまうのである。 そんなワーカホリックな人たちのおかげで現代日本はなりたっているのだから、と感謝したい気持ちもないわけではないんだけど。 今日発売の『週刊モーニング』でも社長島耕作が行った京都の料亭の芸妓さんが裏でそんなこそこそ話をしていた。 「遊ぶときくらい仕事を忘れてパーッと遊んだらええのに、それが日本のサラリーマンなんやね」 とか。 そういう僕にだって島社長なみにワーカホリックな時代もあり、職場の宴会が楽しかった時期もある。「家に帰りたくない病」などと呼ばれていた。 今じゃ、自分でも信じられないが。 BARでたった一人で飲む楽しみ、仕事とは無関係な友人達との会話、家族と過ごす気楽な時間、そういうものの大切さを知った今では、仕事をはなれたら仕事のことなどすっかり忘れていたいと思う。 結局は、わがままでお気楽なだけなかもね。 そういうわけで、昨夜もみんな酔いが回って、『同志たちよ共に闘おうっ』みたいな連帯感に包まれ出したときには、僕はなんだか気持ち悪くなってきてさっさと抜け出してしまった。 そしてそのままドヴォルザークのバイオリンソナタなんぞ聴きながらLVSJへ向かう。 いつでも居る(?)I氏とMさんとの隣に座ると、まもなくY君もやってきた。星新一やら筒井康隆やらポニョやら、生活するのに意味も価値もないかもしれない会話がとても楽しい。 ポニョの顔を描こうとしても、どんなんだったか思い出せないんだよね。左上がポニョのつもりなんだけれど、全然似てない。書き直した右隣は、なんだかポニョのお母さんかお祖母ちゃんみたいだ。ムーミンはキョンシーみたいだし。 たぶん、最近亡くなった友人Sの顔を描いても別人の顔になっちゃうんだろうな。記憶ってのはいい加減なものである。 今夜はBARうちんちでビール。そして明日はまた宴会だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ある夜の出来事] カテゴリの最新記事
|