県立高校入試が終わって、塾生の感触は英語と理科はやさしく、数学もまずまずのできだったようです。しかし国語と社会は首をひねる子が多くいました。
わが県の社会の入試問題は毎年、他県と比べて記述式の問題が多くでます。国語は他県と同じように、作文と記述で答える問題が主流です。
どうも塾生にとって文章理解と文章表現や、問題を記述で答えたり、作文を書いたりするのが苦手なようです。選択問題や語彙、漢字や文法問題は解けても、この手の問題でつまずいてしまいます。
一般に言語的な問題は、生まれてから今までの間に、ふだんの両親や友だちとの会話や、今まで読んできた本や記事の内容(政治、経済、生活、物語など)に依存することが大きいものです。したがって特効薬的なものはないというのが事実です。
とはいうものの、試験では、例えば国語の場合であれば、設問を先に読み文章読解を容易にするという方法もあります。
これは最初からていねいにボトムアップで文章を読むのではなく、先に設問を読むことで、文章を既有知識を使い、予測しながら読んでいくトップダウンの方法です。
例えば、これはちょうど一冊の本を読むのに前書き、後書きや目次を先に読み、そのあと本文を読むと理解が深まること同じ原理です。
問題解決には、問題を理解することと問題を解決することの、2つの処理が必要です。問題をよりはやく理解するためには、トップダウンの方法も必要なのかもしれません。
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Last updated
2007.03.15 15:49:44
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