道草みのむし三十路のみしがん―ひとり言編

2004/10/07(木)14:24

秋晴れなのに凍てつく

泣きの涙のアカデミック(26)

ミシガンは今日もゴージャスな秋晴れだったが、私はスペイン語のクラスの試験用紙を前に凍りついていた。単語とか、定義あわせとか、そんなのはいいのだ。ギョッとしたのは読解問題。何回読んでもわからない。1ページ弱の文章がどうしても意味がとれない。どうした脳みそ!!と気合を入れてみてもダメ。困り果てて顔をあげたら、みんな苦労している様子。 通常、クラスでよーいドンで始める試験では、読むのも書くのもどうしたって遅い留学生がたいてい最後まで残っているグループになる。筆記の量が多ければ多いほど当然その傾向は強くなる。私などは留学生の中で比較しても読み書きがさらに遅いから、いつも最後か最後から何番目か。時間内であれば、教授たちは絶対に焦らせないから、最近は最後でも何でも気にしなくなったのだが・・・ ・・・それにしても今日はアメ人学生たちも、テスト時間はあと10分を切ったというのにほとんどがまだ書いていた。時間切れの瞬間でも私のほかに5人も残っているという異例の事態。解答用紙を提出しながら先生に、『このReading、なんかとっても難しくなかった?教科書に載ってるのと全然レベルが違う気がするけど』と聞いてみたら、『実はそうなのよ。』と先生苦笑い。彼女はTeaching Assistantだからクイズは自分で作るが、試験は彼女のボス・スペイン語課の教授が作っているらしい。『これでもTAがみんなクレームつけてちょっとはマシになったほうなのよ。抽象的な表現ばかりで、これじゃ難しすぎると思うんだけどね』と率直である。文句を言うほど点数にこだわっているわけではないから、修士学生同士、疲れた顔して一緒に教室を後にした。 週5日、2クラス教えて、その上3クラス履っている彼女はスゴイと思う。その量を聞くと、自分のスケジュールを嘆く気にはならなくなるというもの。 夕方、キッチンで夕食のチキンを焼きながら、ルームメイトと昨夜の副大統領候補討論会の話から、1ヵ月を切った大統領選の話になった。彼女が働いているラボの同僚アメ人たちは、昨夜のディベートではCheneyのほうがいい仕事をした、という評価になっていたらしい。 The Pew Research Center for the People and the Pressの10月1日から3日の間の調査によれば、投票登録をした投票者のうち48%がBush、41%がKerry、2%がNader、浮動票は9%という結果になっていた。(母数801.telephone interviews)つまり両陣営これから一ヵ月はこの残り9%の動向を巡って攻防することになる。ちなみにSwing Statesミシガンは大統領選については92年、96年、2000年と3回連続民主党候補が勝っている。17票もElectoral Voteを持っているから両陣営しげしげミシガンを訪れている。今週土曜日にはKerryとEdwardsが揃ってデトロイトでRallyをするらしく、ミシガン民主党事務所からメールがきていた。 ちなみに選挙結果についてルームメイトの印象も私の印象も一緒だった。残念ながらBushがこのまま行きそうだ、と。そして二人でポーズ。そんなんでどうするよ、アメリカ??

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