本 「サヨナライツカ」
映画化された『サヨナライツカ』の画像です~ 中山美穂、やはり美しい↓ 映画を観るから、ネタバレは嫌~と思われる方は 読まないで下さいね。。。本「サヨナライツカ」 辻仁成(著) 「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと 愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す。」 【STORY】舞台は1975年、灼熱のバンコク。お金、美ぼう、愛に不自由なく暮らし、“愛されること”を求め生きてきた沓子。“好青年”とよばれる豊は結婚を控えるなか、謎の美女・沓子と出会う。そこから始まる激しくくるおしい性愛の日々。二人は別れを選択するが二十五年後の再会で・・・。愛に生きるすべての人に捧げる渾身の長編小説。しばらく前ですが、この本を書店で見かけた時、帯に踊っていた文字に惹かれ~購入。読み終えて・・・私はきっと、“愛したことを思い出す”と思った。ここに描かれている“愛”はあまりにも切ない。婚約者との結婚を4ヵ月後に控えている男性が、こんなにも惹かれた女性と別れ~堅実な結婚を選ぶ。その愛が消えることはないのに。。。この選択が、本当に哀しい・・・妻の立場でいえば自分以外の女性がずっと心を占めているという現実、知らない方がよいのか、知っている方がいいのかよく、わからない・・・この“愛”のカタチは、幸せなのだろうか?愛を貫くことが真の幸せならば、沓子は本当に幸福な女性なのでしょう。とても切ないストーリーです。映画も完成しました。作者の辻仁成の妻である ミポリン(すでに死語?笑)こと中山美穂がこの情熱的な沓子を演じています。彼女に翻弄される好青年には、西島秀俊。小説では好青年と呼ばれる豊の物語になっていますが、映画は反対に沓子の側から描かれているのかもしれません。なかなか素敵な映画になりそうです。公開は2010年1月。一児の母になった彼女の演技も楽しみです~。