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カテゴリ:手術全般
今日、久々に破嚢しました。5月中旬以来、症例数で言うと83例振りでした。
その症例なんですが、非常に緊張が強く硝子体圧が高い方で、IAまで何とか無事に辿り着いたのですが、後嚢が下から盛り上がってきてしまいどうしても皮質を取りきれず、9~12時部は残したまま先にIOLを挿入しました。
ただ硝子体圧が高すぎてヒーロンで十分にbagを膨らませることが出来ず、ひーひー言いながらIOLを入れてみるとループの先で長丸型にruptureしてしまいました。
その段階ではvitは出ていなかったので、オビソート入れて瞳孔の正円を確認だけして終わろうと思ったのですが、硝子体圧のせいでなかなか前房が形成できません。その内患者様がいきんだ瞬間に「ドボッと」vitが脱出してしまいました。スポンジビトレクトミー+ワイピングで瞳孔を何とか整えてOPを終了しましたが、厳しかったですね。。。IOLを入れてからのruptureは本当に避けたかったのですが、、、、自分の力不足が悔しいです。
この症例の反省点としては、
1. ヒーロンVでbagを膨らませてIOLを挿入するべきだったか?
2. vit脱出があった段階で、創口拡大→IOL摘出→A.vit→IOL on the bagという、いわゆる「電車道」のリカバリーコースに踏み切るべきだったか?
3.非常に緊張が強いことに気付いた段階でペンタジンなどでの沈静をかけるべきだったか?
あたりです。今回のは避けられるruptureだったと思いますし、無念です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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