松本被告の死刑判決周辺は、随分オウム関連の番組をやっていた。やはり一番疑問に思うのは、なぜあの松本氏に優秀な人物が追従したのか、ということだろうと思う。何度かテレビに登場していたが、逮捕時の松本氏は予測されていたカリスマ性などない人物だったという。
昨日のオウムドラマでは、林郁夫被告のこれまでが再現されていた。印象的だったのは、これまで林氏にかかわった人それぞれが、彼を理想的な人物として評価していたことだった。特に、彼の元担任の、これまでの教え子の中で非の打ち所のない学生を3人あげるとすれば、真っ先に上げるのが林君、というところはとても無念な気持ちがした。林氏は医者になってからも患者を救おうと尽力してきた挙句に、医学では救えないものを感じ、その先に求めてしまったのが最終解脱者だという松本氏への信仰ということだったが、これはなんなのだろう、と思ってしまった。
しかし、彼がいたからこそ、松本氏の逮捕があったし、裁判の進行もあった。林氏は結局死刑ではなく無期懲役になり、毎日被害者の全氏名を唱えて今では暗記しているそうだが。
彼がなぜ人生を踏みはすしてしまったか、とても重要なことだとうと思う。林氏が、なぜオウム犯罪が起こったかの究明がされなければまた同じことが起こる、といっていること、それから、オウム被害者への国からの対応がなされていない、ということにとてもおおきな問題を感じた。
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最終更新日
2004年03月11日 15時59分07秒
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