|
テーマ:今日の出来事(292085)
カテゴリ:カテゴリ未分類
戸田恵子さんと言う声優を知ったのは、中学のころである。
もう20数年前の頃だ。 今の「堅実」(ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち)くらいの年だった。 当時、パソコンと言えばNECのPC8000シリーズとSHARPのMZシリーズが全盛であった。 パソコンはあったが、インターネットはなかった。 ボクらは、興味を持ったものは基本的に本屋か図書館で調べるしかなかったのである。 本屋で立ち読みした声優さんを紹介する雑誌に、戸田恵子さんは載っていた。 こんなことを言っては大変失礼だが、声優さんはルックス的にイケていない人も多い。 声が勝負なのだから、仕方のないことかもしれない。 だがボクらは、少なからずショックを受けたものである。 キャラクターの顔と声優さんのギャップが埋められなかったのだ。 戸田さんはキレイであった。 当時、戸田さんは、ガンダムでチョイ役だが重要なキャラクターを演じていたのだ。 「マチルダ」と言う名の将校で、輸送機の女性指揮官のような役割だった。 主人公のアムロ少年は、年上の彼女に淡い想いを寄せるが、敵と交戦中に戦死してしまう。 ボクも当時は娘の「堅実」に負けないくらいのオタッキーであった。 ガンダムに夢中になり、本と言う本を漁っていたのである。 ボクは、普段からドラマはそんなに見ないが、戸田さんをテレビで見かけるようになったのは数年前からである。 江角マキ子が主演する「ショムニ」くらいからだろうか。 最近では「新選組!」で寺田屋の女将役を演じていたのが記憶に新しい。 その「マチルダ」こと戸田恵子さんの記事を最近、読む機会があった。 戸田さんが一人芝居「なにわバタフライ」を演じることになったのは、脚本の三谷幸喜さんからの依頼だったと言う。 三谷さんとは、7年前にテレビに出るきっかけになった頃が接点となった。 それ以来、良い仕事の関係が続いていると言う。 戸田さんの言葉で印象深いのは「本当は『いいこと』も『悪いこと』もない。起きたことにはすべて理由があったんだ」というくだりである。 興味深いのは「起きたことの理由」について、こだわっていることではない。 「悪いことも、良いことへつながる」という志向を持っていたことである。 結果として「悪かった」ことを反省するのは間違いではない。 ややもすると、過ぎてしまった失敗にこだわるあまり、マイナスに捉えがちである。 戸田さんは、40才になろうかと言うときに三谷さんと出会ったという。 舞台や声優の仕事から、テレビへと可能性が広がった一方で、尻込みする自分にも気づいていた。 戸田さんは、三谷さんに背中をおされ、勇気を出して新しいことに挑戦する決意を固めた。 あとは、戸田さんの信条である「できることは全部出し切る」が発揮されて、今に繋がっているのだ。 戸田さんは、歌手としてデビューしたが結果は出せなかった。 だが、そのことで舞台への可能性が開けた。 そしてテレビである。 「なにわバタフライ」は女優「ミヤコ蝶々」の半生を描いた舞台だが、テレビの仕事で良い結果を出せたことが、この大役に繋がっていると言える。 ・悪いことも良いことへつながる。 ・できることは全部出し切る。 ・尻込みしないで勇気を持つ。 言い回しは、微妙に違うが、成功している人が共通して言っていることである。 戸田さんと永井さん(12月22日「未来へと続く道」)も似たようなことを言っている。 「うまくいかないときこそ、何かを吸収できるとき」と……。 戸田さんと永井さんは、経歴も年齢も違う。 一概に比較することはできないが、浮き沈みの激しいこの業界で生きていることに変わりはない。 「悪いことも良いことへつながる」と言うのは「悪いとき」(自分が描いている本来のなりたい姿)にこそ、何かを吸収して良い結果を出すための充電期間とは言えないだろうか。 「悪いとき」も「良いとき」も、今、自分にできることの全てを出し切る。 そうすれば、道は必ず拓けるのだ。 この日記は、12月6日のスペースに、12月25日に書き込みました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/12/25 04:35:53 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|