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カテゴリ:「奔放」(次男)系のネタ
末っ子の「奔放」(ほっと一息、水無月家の阿呆な家族たち)の帰りが遅かった。
昨日、日曜日は「奔放」が所属するサッカークラブのフットサルの試合があったのだ。 市が主催するフッサルの大会で学年ごとにトーナメントが行われる。 参加チームも多い。 「奔放」のチームはベストメンバーではないものの、3年生の部でベスト8に残っていたのだ。 「奔放」は兄「忍耐」の影響を受けて、幼稚園の頃からサッカーを始めた。 1年生チームに混じって揉まれて来た。 上に姉と兄がいると飲み込みは早い。 サッカーにしろ勉強にしろ、まったく白紙から始めるのと、上がやっている様子を横から眺めているのでは予備知識も違ってくる。 その点、兄の「忍耐」は努力家でコツコツやるタイプであった。 「奔放」は要領が良いが、練習に手を抜くわけではない。 むしろ、陰で練習をすることが多いと言える。 ボクの持論だが、第一子の印象は「慎重」「保守」「繊細」と言う感がある。 大抵の場合、初産(ういざん)は妊娠から出産まで緊張しながら過ごすことが多いだろう。何しろ母親も初めての経験である。 神経質になることも多い。 筋肉や子宮もかたくなりがちである。 ストレスがかかれば血流も悪くなる。 そんな緊張感は、胎児にも影響するのだ。 生まれた子供も先天的に繊細になる気質が高い、とボクは見ている。 一方で第二子、三子となると母親も勝手が分かってくる。 長女の「堅実」は予定日を2週間すぎても生まれなかった。 陣痛が始まって、産婦人科へ行ったが「まだまだ」と一旦帰されたくらいである。 「忍耐」と「奔放」になると「行ってくるわ」みたいな感覚で臨んだ印象がある。 それだけリラックスした中で生まれる子供は先天的にタフの気質がある。 ウチの子供たちは、このブログでは「堅実(長女)」「忍耐(長男)」「奔放(次男)」と呼んでいる。 実際の生活では3人もいると感覚的な気質など、ほとんど関係ない。 だが、何のお手本もない中で常に新しいことに取り組んでいる長女は、物事の進め方は確実な方法を直感的に選んでいるようである。 口が達者な姉と頭の回転の早い弟に挟まれた長男は、自己アピールをするのも一苦労である。常に「忍」という感がある。 末っ子は、生まれたときから競争社会に揉まれていたと言って良かった。ボクが家内の目の届かないところで呑気に振舞うのは「奔放」そのものである。 そんな「奔放」もサッカークラブに入ると、家と外での役割が大きく変わってきた。 習い事は同じやるのであれば、早いほど良い。 まして「好き」ならば、なお更である。 体で覚え夢中になれば、上達は早い。 「好き」→「夢中」→「目標」→「練習」→「結果」→「喜び」→「目標」→「練習」→「結果」…… この好循環が「結果はあとからついてくる」となるからである。 一学年上と一緒に練習をすれば上達も早い。 翌年、一年生入学しクラブに入ってくる頃には、おぼつかないながらもキャプテンとなった。 これまで、家では甘え教えてもらう立場だったのが、チームをまとめ引っ張って行く側になった。 「奔放」は負けん気が強く、真面目に練習をしないチームメイトに我慢ならない。 小学一年では、グランドに座るたびに砂遊びが始まり、上級生の試合見学やコーチの話を聞かない子供たちもいるのだ。 キーマンになるものが数名いれば、モチベーションも上がる。 不真面目であれば、レギュラーから外すこともできるが、運悪く11名ぴったりであった。(笑) 当然、弱小学年チームである。 所属しているクラブはボランティアで成り立つチームだが、老舗である。(笑) 一応、名は通っているのだ。 「奔放」も忍耐を強いられたが、去年の初めあたりから他チームから移ってきた子供たちが、選手の層を厚くしモチベーションが上がってきた。 結果が徐々に出るようになった。 サッカークラブによってはフットサルに力をいれないクラブもある。 似てはいるが、全く異なるからだ。 ボールを蹴り、ゴールに入れるのは同じだがドリブルも正確にはやり方が違う。 ただ、冬は雪があるので自然、屋内競技が活発になり、市の大会などでは参加するチームが結構あるのだ。 「奔放」の学年はフットサルのベストチームを作らなかった。 普段のサッカーの公式戦は「勝ち」に行くための試合である。 遊びではない。 当然、控えの子供も多くなるのだ。 フットサルは5人制である。 チームを多く作れるのだ。 3年生は30人近くいる。 ベストメンバーでチームを構成すれば、優勝も狙える。 だが、チームに入れない子供たちは「勝つ」喜びを噛みしめることができない。 親や子供たちに配慮したバランスになった。 それで、ベスト8であれば十分である。 だが、「奔放」たちは敗れた。 納得がいかなかったらしい。 最後まで試合を見学していて、帰りが遅くなったのだ。 「奔放」は無口であった。 「負けた」と言ったきり口を開かなかった。 同じ光景を前にも見たことがあった。 やはり市が主催するサッカーの大会で決勝まで進みながら、準優勝に終わったときだった。 悔し涙する「奔放」にボクまでこみ上げてくるものがあった。 「神様は人に乗り超えられない試練は与えない」 と言う。 サッカーはまだまだ始まったばかりである。 6年生までに限ったとしても、あと3年はあるのだ。 これからの3年間でクラブを去っていく者も多いのだ。 家内は「奔放」を宥め、諭しつつボクは横で……楽天していたのであった。 あ、いや横でちゃんと聞いていたのだ。(笑) 水無月悠里の「元気まぐ」はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/02/01 12:00:29 AM
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