FIKA CAFE + きのうの選択、今日の風

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きのうの選択　今日の風
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きのあは　早朝から
とんかつ弁当を選んだ



起きてから　まだ
1時間ちょっとしか
経っていないのに

きのあのお腹は
すでに　ペコペコである



駅弁は　旅の醍醐味だ

大学の恩師との出会いは
きのあにとって
非常に多くの意味を持っている

何しろ　その時の出来事は
今でも夢に出てくるくらいだ



佐々木教授は
実は　きのあの学部の
専任教員ではなかった

きのあの同じゼミの仲間で
非常に優秀な学生がいた



可もなく不可もなくの
大学に進学したはずなのだが

周りはみんな
高校時代に留学をしていた
人ばかりであった

その中でも　特に優秀で
後に首席で卒業し



卒業生代表の言葉を
スピーチした　まりちゃん

彼女は　当時
両親に問題を抱えていた

家庭の都合で　三回生の時に
学生課に相談に行くことになり

学生課で紹介された教授が
佐々木教授だった



どういった経緯なのかは
すっかり忘れてしまったのだが

きのあも　教授の研究室に
ついていくことになり

まりちゃんの問題が
すっかり解決した後も
きのあは　研究室に
入り浸っていた



きのあが　なぜ
入り浸っていたかは
また　今度のおハナシ

駅弁を食べ終えて
おーいお茶を飲んだきのあは

最近では　各地
サービス終了しつつある車内販売が
まだ健在なコトに　少々感動を覚え



ホットコーヒーを買い
一気に飲み干すと

すぐさま
深い夢の中へ
沈んでいった

　　　　・・・

車内放送で目が覚める



気がつくと
もう次の駅は
目的地の最寄り駅だ

思い出にふけっている
あっという間のトリップであった

電車を降りて
駅の待合室へ降りて行く



さて、どうしよう？


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