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2024.02.08
カテゴリ：チャート分析
西洋占星術辞典的なもの Triplicitiesによる占断にも書いた、「ABU 'ALI AL-KHAYYAT」（770-835）の「The Judgments of Nativities」に掲載されているチャートをStargazerで作成し、私なりの読み方をしてみたいと思う。 使用しているチャートは小曽根秋男氏のStargazerから出力されたものです。 生年月日 25 Nov 464 【原文 A Nocturnal Nativity with the 16th Degree of Gemini Ascending】 月は牡羊座16度（11ハウス）、木星は蠍座22度（6ハウス）、土星は魚座15度（6ハウス）、水星は蠍座21度（6ハウス）、太陽は射手座9度（6ハウス）、火星は射手座19度（7ハウス）、Head of the Dragonは山羊座23度（8ハウス）、the Part of Fortuneは水瓶座9度 この生まれの運命は、Nocturnalな月のTriplicityのLordによって現されている。 最初のLordは木星、次が太陽、両天体がAngleから6番目のサインののCadentにあることから幸運が少ない生まれのため、ハードワークになることがことが示された。 この時、the Part of Fortuneを見ると、9番目のサインにあることを発見し、そのLordとはアスペクトはなかった。これはまた、ハードワークと欠乏を示している。 【原文から作成されたチャートについて】 464年11月25日前後のチャートをStargazerで作成すると、水星は射手座25度（7ハウス）に、the Part of Fortuneは天秤座28度（5ハウスとなる）。他の天体は度数は異なっていても入っているサインは同一だ。 HOLDENは脚注で、「水星は射手座21度で間違いはない、ABU 'ALI AL-KHAYYATは占星術的に同じ間違いをおかしている。水星は蠍座にあるよりも射手座にある方が悪い、Angleであるにもかかわらず、射手座で水星はDetriment、Maleficな火星とConjunction、Maleficな土星とスクエアであるから。」と著している。 ここで水星にふれているのは、おそらくAsc双子座のRulerとしての水星だからだと思う。 【原文について】 明確に太陽は射手座にあるのに、なぜ「Angleから6番目のサインのCadentにある」と解釈したのか不明だ。イコールハウス分割にすると、太陽は6ハウスになるけど、6番目のサインではないからだ。 また、3番目のTriplicityである土星にはふれていない。この土星は魚座にあるため、DscのAngleから4番目のサインで10ハウスAngleになるから、追加の解釈があってもよいと思う。 25 Nov 464 【Stargazerのチャートに基づくと】  1 月 月は11ハウス牡羊座にあり、Rulerである火星とトライン、また、AscのRulerである火星ともトラインだ。月と火星、水星のトラインは、チャート本人が、友達付き合いや団体（サークル）との関わりに熱心であることを示している。特に月のサインのRuler火星、AscサインのRuler水星という重要な天体とのアスペクトであれば尚更だ。 7ハウスの火星とAscのRuler火星のConjunctionは、対人関係でのトラブルを示すけれど、月とのアスペクト、射手座のRuler木星が金星とConjunctionを形成していることから、穏便に収めることができるだろう。 2 太陽 太陽は、7ハウスにあり、土星とスクエアを形成している。 土星は高い位置にあり、地位の高い人とのつきあいについては、特別に注意をはらわないといけない。射手座太陽が示す奔放な振る舞いについて、地位の高い人からの掣肘や干渉が現れる暗示でもある。 同時に7ハウスには、火星と水星のConjunctionがあり、その鬱憤を晴らすかのように、気の合う人（月）との交友に進むのだろう。 3 木星、金星 木星と金星は6ハウスでConjunctionを形成し、他にアスペクトはない。 ハードワークによりも、生活習慣病に注意した方が良いだろう。 このConjunctionは、過食、美食、甘いものを過剰摂取などが考えられる。 AscのRuler水星は呼吸器系の疾病を示すが、火星とConjunctionし月とトラインなので、それ程心配はないと思うが、射手座のRuler木星は前述した通りなので、肝臓や膵臓をいたわってほしいと思う。 【まとめ】 太陽は土星とのスクエアを受け、その活動に制限が加わっていて、それに反抗すると、土星からの強い圧力を受けることだろう。したがって、月とAscを中心とした活動に重点を置いたほうが良いだろう。 月と水星、火星の関係から商売も良いだろうし、木星と金星の関係からレストランなどの飲食関係、月と水星という速い天体どうしの関係から、移動の多い仕事も良いと思う。 官吏や年功序列のある仕事に進むと、太陽が示す自分の意思を通すことができず、苦労することになると思う。
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最終更新日
2024.02.08 22:06:57
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