アジカン・ファンは見ないでください

だから今始まったことじゃない。レス・ポールは売れないから製造中止になったのです。そうしたら世の中がヘヴィ・ロックに傾いて、ハムバッカーを搭載した中古楽器に注目が集まったってこと。再発売したらそっちが主流になっちゃったってこと。 ザ・モンキーズはアメリカのレコード会社が作り出したビートルズへの対抗「商品」でした。自分たちで曲を作り演奏していたビートルズと違って、プロの作曲家が作った曲をプロの演奏家がレコーディングして、メンバーの役割は「顔」くらいでした。 その後ニューヨークから自ら進んで商品となったバンド、キッスが登場しました。なんと自分たちの顔を塗りつぶしキャラクターを演じます。 ビートルズのようにメロディアスなヘヴィ・メタル市場が空席だったのでそこに向けて商品展開をしました。 Ｆ１カーがスポンサー広告で一杯なように、キッスはレコードジャケットに広告を入れます。 KISS USES GIBSON GUITARS AND PEARL DRUMS BECAUSE THEY WANT THE BEST. （キッスは最高を求めギブソンのギターとパールのドラムを使用します。） 演奏には愛用ギターを使用しますが、ステージのラストで必ず行われる儀式「ギター壊し」には広告と引き換えに提供されたギブソンのマローダーが登場します。一音も奏でることなくマローダーは叩き折られ、観客席に放り投げられます。 マローダーのコピー・モデル まさか２１世紀の今コピー・モデルが出るとは思わなかった一本。人気プレーヤーがギター市場にいかに影響が大きいかということですか。 そのうちギブソンから復刻されたりするんでしょうか。