2009/11/04(水)08:46
偉大なるストラトキャスター
今でこそ一般的で違和感のないソリッド・ボディのエレクトリック・ギターですが、初期は当然すでにあるアコースティック・ギターにピックアップを搭載したものでした。
抱きかかえて弾く必要がないためラップ・スティールのギターが先にソリッド・ボディ化されましたが、スパニッシュ・スタイル(普通の弾き方をするギター)は既存のギターの電化という発想から抜け出せないでいました。
フェンダーはマーティンのドレッドノート・シェイプを基にカッタウェイを施したブロードキャスターを発売します(1950年)。ソリッド・ボディという斬新さでありながらユーザーに支持されたのはそのルックスがギターらしかったからではないかと思われます。
しかしプレシジョンベースを経て発売したストラトキャスター(1954年)はソリッド・ボディならではの発想に満ちたものになりました。
腹やヒジが当たる部分を削り落としたコンター・ボディやヘッド側に伸びたホーンは完全に自由な発想から得られたものです。
他社に模倣される「標準」となり、それを進化させた「スーパー・ストラト」というジャンルが生まれることとなりました。
【中古エレキギター】◎中古B.C.RICH ビーシーリッチ / STINGER HHT/RED 【心斎橋店 店頭中古品】
奇抜なシェイプで知られるB.C.RICHのスーパー・ストラトであるスティンガー。
このブランドにしてはおとなしい印象ですが、押さえるべきポイントをしっかりフォローした実力機。