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ドラド。⇒子育てとキャリアのセカンドオピニオン

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Nov 3, 2004
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カテゴリ:子育てIQを伸ばす
BBSでご相談があったので、ブログからわかる範囲でのお子様の様子をもとに、
私の知っている知識と、これまでの経験から、いくつかの可能性をお答えしたいと
思います。

⇒ご相談
小学三年生なのに、二年生の漢字を殆ど覚えていないことが発覚したのが7月。
その後特訓するものの、間違いを指摘されると、怒って泣いちゃうんです。
間違ってしまったと言う事実を受け入れられないらしく、あーだこーだ屁理屈
並べて間違いを正当化?しようとします。
性格に合った指導方法を知りたいのです。



先生の対応をお聞きすると、ちょっと無責任。
先生も、戸惑われているのか、問題と思われていないのか・・・。

お母様の何とかしてあげたいという気持ちにお答えできればと思います。
長いので、目次をつくりました。以下の内容でお答えします。


■1■急にできなくなった場合
・・・・漢字の概念が理解できていないかもしれません
1)鼻炎で集中力が弱い(または、その他の理由で集中できない)
2)先生が嫌い
3)練習量の不足

■2■根本的に苦手そうな場合
1)学習障害(LD)の可能性
2)人の気持ちを感じる力が強すぎて・・
3)漢字自体へ興味がないかもしれません

■3■相談場所

***********************

■1■急にできなくなった場合
・・・・漢字の概念が理解できていないかもしれません


1)鼻炎で集中力が弱い(または、その他の理由で集中できない)

漢字や計算って、どこかでぶつっとできなくなった瞬間があるお子様がいらっしゃいます。

計算だと、数の概念がわかっていないと、マイナスの計算はできないし、
漢字は、漢字の成り立ちや漢字の読み、部首等、漢字はおもしろいと思わせることが
できないと、ただ暗記の分量が増える2~3年生から習得率が下がります。

ですので、お子様の問題にしても、先生の問題にしても、授業に集中できないと、
いきなりできなくなってしまうことがあります。

授業に集中できているでしょうか。
または、子どもの興味を引き出す授業を先生はされているでしょうか・・・。

鼻炎のお子様は、集中力が弱くなりやすいですし、鼻炎ではなく性格的なものかも
しれませんが、授業に集中できなかった「どこか」で理解・定着せずに先に進ん
でしまったことが、その後の漢字を覚えていない原因となりえます。

この場合は、できなくなったところがわかりますので、できなくなった、ちょっと
前(1年生とか)まで戻って、学習内容に興味を持たせることと、「なんだ、勉強
できるじゃん」と一旦苦手意識を除いて、自信を持たせてあげること(できる
ところだから当たり前なのですが、とっても大事)で解決するかと思います。


2)先生が嫌い

学習以前に、先生のことが嫌いだと、習得効果が激減します。
脳が、活動停止してしまう・・・。

「あるある大辞典」でも実験していましたが、
好きな先生が前にいると、脳が真っ赤になる(活動する)のに、
きらいな先生を目の前にすると、あっという間に、真っ青になるのです。

先生が変わると、良くなりますが、ぽっかり抜けてしまう期間が長くなると
後々辛いので、家庭教師や補習塾など、好きな先生と学習できる環境があると
伸びていきます。



3)練習量の不足

学習の定着には、一定の「量」が必要です。

学校の授業時間だけでは追いつかないのが、実態ですので、
ドリルやクイズなど、ご家庭で演習時間を取れるといいですね。

これも、ご家庭ですると、親も必死になり、子も反発するというケースが
多いので、家庭教師や補習塾などでカバーする方法もあります。
「教える」のではなく「練習するのをサポートする」ので充分です。



■2■根本的に苦手そうな場合

1)学習障害(LD)の可能性

知能程度、感覚器官、記憶能力などには異常はないのに、
  ・計算ができても字が読めない
  ・特定の字だけが理解できない
などの知的機能のアンバランスを示すケースがこれにあたります。

成績優秀児の中にも、「英単語の並びが覚えられない」とか「割り算の暗算が
できない」などというケースもあり、珍しいことではありません。本人も自覚
していない軽度の学習障害を入れると子どもの20%以上は、何らかの学習障害
を持っていると言われています。

知能検査ではわかりません。学業成績、行動観察、詳細な心理検査等によって、
学習上の基礎的能力である聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力を
習得し、使用することについて、1つないし複数の著しい困難があると見られる
様々な状態を総称するものですので、病院で検査をしてもらうのが近道です。

これまでの学習方法では学びづらいのですが、特性を理解して、教材を選択し、
教え方を工夫すればできる子どもが多いので安心してください。
「思い当たるな・・」という場合は、苦手意識を持ったり、学習への興味がなく
なる前に、診断に基づいた学習法に変えてあげるために、早めの受診をお勧め
します。


2)人の気持ちを感じる力が強すぎて・・

雨が降って洗濯物をぬらしちゃった次の日に、とりこんでおいてくれたり、と
とってもお母さんや弟君などの様子を見ているお兄ちゃんですよね。

こういった感受性の強いお子様に起こりうる可能性として、もしかしたら、
しるびあんさんや学校・言葉の学校の先生たちの「不安」や「期待」を感じて、
プレッシャーに思っていることが原因かもしれません。

子ども同士や信頼している先生の前では、上手にできていても、プレッシャー
を感じたとたん、ちぐはぐな答えをしてしまうお子様はいらっしゃいます。
わたしも、就学前は、吃音(どもり)があって、「おおおおおおおおお母さん」と
言っていたそうです。

英会話スクールで、日常会話をぺらぺら話せるお子様が、お母さんが教室にいる
ときは、「YES」「NO」を逆に言ってしまうくらい萎縮するというケースもあり
ました。大人の接し方が変われば、良くなります。

言葉は、大人でも、言い間違うことがありますね。
子どもはなおさら。間違うのが自然なのに、「間違ってはいけない」という
プレッシャーが強いと、コミュニケーションの意欲が伸びず、書く・話すと
いう力が伸びにくくなったりもしていることもあります。


3)漢字自体へ興味がないかもしれません

漢字を使うと、お得だということを知っていますか?

  ははははははと笑った。
 
 ⇒母はハハハと笑った。
 ⇒ハハハハハハと笑った。

ひらがなだと、どちらかわからないけれど、漢字とカタカナを使うと、こんなに
便利!って分かっていないと、漢字を覚える必要性が理解できず、学習の意欲が
わきません。

また、教育カリキュラムの変更で、「階段」は、3年生だと「階だん」と習います。
漢字の必要性や、漢字から意味を推測するトレーニングがしにくいので、漢字を
使うメリットを感じにくくなっています。

びっくりする実験ですが、漢字には、意味があるということを理解していると、
中学生で習う熟語を小学生に見せても、偏が違ってつくりが同じ字の読みや意味など
から推測して、読みも意味も当てられるというのです。

私たちも、新聞や本を読んでいると、読めないけど、意味を感じながら読み進める
ことってありますよね。それくらい、漢字って分かりやすく、便利なものだ、と
少しずつ理解させてあげられると、効果があるかもしれません。

読書好きな子は、言葉の学習が伸びやすいです。漢字が読めたら、もっとたくさん
本が読めるから。読む楽しさを感じさせてあげるのも手ですね。



■3■相談場所としては、
1-1、2-1、2-2の場合は、医療機関へ、
1-2、1-3、2-3の場合は、学習塾や家庭教師などです。学校へのご提案も
どんどんされると良いと思います。

子どもについてのプロである学校の先生や小児科も、LDや心の問題について学んで
いないことが多いのが実態です。相談に行かれるところが、問題意識を持っているか、
受け入れ実績があるか、などを重視されながら、信頼できるところを見つけてください。
お子さまの力を伸ばし、安心してお任せできるところは、「1人ひとりを理解しようと
しているか」という姿勢が重要ではないか、と思います。

何か、お役に立てましたでしょうか・・・。





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最終更新日  Nov 3, 2004 10:27:32 PM



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