ただの言葉日記ログです。つーか詩です。 たまに気が向いたり思い出したら更新します。 _____________________________________ 崖の下で ほんとに これで 終わりなのかよ 「さよなら」 突き放された手は みるみるうちに遠くなった そのうち消える そうわかっていた だけど 足がすくんだ 怖いんだ 何故彼女が死ぬべき人だったのか 何故彼女が生きる人じゃなかったのか 今じゃもうわからない だけどいつかまたあえるよね バラバラになった君の死体と あの 崖の下で END はいグロイ(爆死) _____________________________________ 地球という 押し付けられた世界に嘔吐する少年たち 暴れもがき 心だけ殺された そうか ここが 地球という世界なのか 生々しさにぞっとする そうか ここが 地球という世界なのか 少年たちは何も言わなくなった 言っても通じない 言っても何も終わらない 暴れもがき 心だけ殺される 生きていても 心だけ死んでいる 誰がこんな世界にしたんだろう 誰が こんな世界にしたんだろう ああ そうか もとからここは 地球という世界だった _____________________________________ 明るい夢の中で 明るい夢の中で走っているときに 誰かが僕にいった 「この世は、暗いものばかりだ」 そのひとことから 世界の暗さをじわじわと味わうことになった 震えるほど握る拳も くだらない なんの価値もない怒りに見えた 振り下ろせなどできない ただの無意味な拳 暗い悪夢の中でつったっているときに 誰かが僕に蹴り掛けた 「何やってんだ。死ぬ気かバカ、クソが」 ソイツの声が すごく切なくて すごく惹かれて 無意識のうちに走り出していた 震えるほど握るこぶしも くだらなくない なにかの価値がある怒りに見えた 明るい夢の中で生きていたあの頃には戻れない だけれど ここは 新しく切り開かれた 明るい夢の中の道 _____________________________________ まっすぐな道 ごめん。 誘惑のクスリで まっすぐな道をぐにゃぐにゃに曲げてごめん。 もう、曲げないから 見ていてください。 僕のまっすぐな道。 _____________________________________ 天才の称号 天才になりたかったんだ。 青年は言った。 天才と言われる、青年は言った。 少年は首をかしげた。 でも貴方は今、天才じゃないか。 昔はとんだバカでね。 何をするにも、やる気はあったんだが、てんでだめで。 みんなに笑われてばかりだったんだよ。 それで、見返すために、天才になってやろうとしたんだ。 それが、いけなかったのかもしれない。 青年は少年に淡々と話した。 僕はついに、天才という称号を勝ち取った。 色んな面ですぐれていて、オールマイティとまでいわれた。 だがね、気づいてしまったんだ。 天才と、何でもできるといわれたとき、 天才になった無意味さにね。 青年は少年に背を向けた。 ただ、天才と言われるだけ。 ただ、すばらしい人材だと言われるだけ。 そして世間の重い仕事につかされた。 それのどこに快感があるのか。 全く、わからなかった。 天才になっても、ただ、それだけのことだったんだ。 青年は少年に振り返った。 天才にだけは、ならないほうがいい。 青年の笑顔は、どこか疲れていた。 _____________________________________ 異様な道 今思えば 僕自身の通ってきた道は異様だった デコボコ道でもない 曲がりくねった道なんかでもない トゲのついた針の道でもない ただただ まっすぐな道 普通の人だったら きっともっと屈託のある道を通るんだろうけど 僕は どうしてだろう いつもいつも人とは違う道ばかり通ってきたと思って 絶対に人よりくねくね曲がった道だと思っていたのに どうしてこんなに 綺麗なんだろう エゴだな エゴだ ・・・・・ ところどころコケた跡を発見 _____________________________________ 二重人格 迷いつづけた迷彩の道 貴方は よわい私がいたからでてきたんですね ありがとう もう 本当に大丈夫だから 見守っていてください 暗いものしか見えない 俺は そういう馬鹿なおまえがいたから出てこれた ごめん もう 出てこないから 見守っているから 本当は邪魔な存在 だけれどそれは 自分が生み出した ごめんなさい 消えてください ありがとう いさせてくれて ありがとう よわさを隠してくれて ごめんなさい 出てきて さようなら さようなら もう 大丈夫だから _____________________________________ 恋心(たまにはのほほんとしたのもいいかなって(まて)) 「たまに思うんだよ」 「何が?」 「俺、人間じゃないんじゃないかって」 馬鹿みたいな会話だった いきなりあの天才が、こんなこというから驚いた。 「完璧人間が何いってるのさ」 僕が言うと、 「完璧だけど、完璧じゃない」 「どこがさ」 「中身」 「は?」 「悲しいとか、優しいとか、わからない」 「…」 風がゆっくり流れていった。 「好きとかいうのも」 僕はドキっとした。 バレてるのか? 「分かりやすいんだよ、おまえ」 バレバレだった。 「…」 「ごめん。さっきのウソ」 「は?」 「わからないっていうの、ウソ」 「…」 「ちなみに俺は、完璧な人間じゃない」 「ろくに言葉も伝えられない馬鹿だから」 _____________________________________ 負けないという誠心 少年は強く笑った 「負けねえから」 何度も叩き潰され 踏みにじられた相手の前に 高々と振り上げた剣は勇気だったのかもしれない 強さだったのかもしれない 滴りおちる血が物語っていた限界を 少年は越えていった まだやれる まだやれる 負けて、たまるか また殴り飛ばされた ただ遊ばれているように 少年は転がっていった それでも 負けられない 傷が激痛に変わる 負けて、たまるか 少年は大きな声をあげて 起き上がった 強くなりてえんだ 強くなる 必ず 少年は強く笑った 「負けてたまるか」 _____________________________________ 人の強さ 「強くありなさい」 それが母の言葉でした それだけ僕に言って 死に逝きました 本当に 人って強いですね 死ぬときまで 大切な何かを心配して 本当はそんなことしている場合じゃないのに 本当に 人って 強いですね 彼は、私の前で涙を流しました。 僕だったらとうていそんなことできない。 彼は、そう言いました。 私も、そんなことは、きっと出来ない。 そう、思いました。 人は、本当に強いんです 天国なんかないと、心の中でわかってはいても。 それが最期なのだと知っていても。 いえ、それだからこそなのかもしれません。 強く、死ぬ。 人はとても、強いんですね 人は、とても、強いんです _____________________________________ フォーエバー 君は、どうしてここにいるの? 海の中で出会った貝殻が僕に聞いてきた。 僕は、どうしてここにいるんだろう。 海の中を漂っていた。 今まで見てきた世界とは違う、澄んだ世界。 息苦しいけれど、ここは、外の世界とは違う。 さっき、最期にこんな光景が見られてよかったなんて、 心の中で思ってた。 君は、どうしてここにいるの? 僕は、どうしてここにいるんだろう。 空気もない。食べ物もない。水と魚と海藻と・・・。 死にたかった おぼれて死んでしまいたかった。 空気を吸えなくなりたかった。 食べ物を食べれなくなりたかった。 人間のいない場所にイきたかった。 君は、どうしてここにいるの? 僕は、どうしても、ここにいたいんだ。 君は、ずっとここにいるの? 僕は、ずっ・・・・ _____________________________________ 殺してあげる 殺して あげようか 母さん 死にたいのなら 苦しいのなら 殺してあげる 殺して あげる さようなら _____________________________________ ボロボロな世界 歩き疲れて 朽ち果てる大人たちよ それで もう 本当に歩けないのか 弱音を子供に見せる大人たちよ それで もう 本当に死ぬのか もっと大きく胸を張って歩け それが出来ぬなら 前になど立つな 曲がった背筋を伸ばして歩け それが出来ぬなら いっそうのこと―― 歩き疲れて ボロボロになった大人たちよ さらにボロボロになれ それが 前に立つおまえらの仕事だ 小さきモノを守りぬけ もっと大きく手を広げて守れ それが出来ぬなら 前になどたつな 曲がったひじを伸ばして守れ それが出来ぬなら いっそうのこと 子供を殺してしまえ ボロボロな世界で生きていくには ボロボロになるしかないのだよ ボロボロな世界で死ぬために ボロボロに成り果てるしかないのだよ _____________________________________ 少年の罪 もしコノ世界に 罪などという言葉が生まれなければ 少年は助かっていたのだ 少年は安らかに眠れていたのだ 体中のあざや傷 やけどのあとや縫いあとさえも罪にならなかったのに 少年の存在自体は罪になった 牢獄に入れられた 親を殺し 自分も死のうとした どんなに残酷な親でも やはり親を 本当に憎んではいなかったから 血が繋がっていたから 自分も憎むことになってしまうから 自分の血を 死にきれなかった 判決は無期懲役 もしコノ世界に 罪などという言葉が生まれなければ 少年は助かっていたのに 少年は安らかに眠れていたのに _____________________________________ それだけで 逢えるのなら もう一度 君に触れるなら 天国へでも地獄へでも 迎えに逝く 手を切ってでも首を切ってでも 逢いに逝く それだけで 逢えるのなら 「さよなら」の意味を理解しなかった それが本当の「サヨナラ」だったなんて 分かるはずがなかった バカだから 能天気だから 気づけなかった 死に逝く人に 死に行く君に 手を切ってでも首を切ってでも それだけで許されるのなら それだけであえるのなら 君に逢いに逝く _____________________________________ 死なないで もう 死なないで 誰も 死なないで そんな怖い顔しないで 死なないで 泣かないで もう誰も 僕の前で死のうとしないで 生きる価値なんか 見つけなくていいよ ただ それでも 死なないで 苦しそうな顔しないで 死にたそうな顔しないで 生きる価値なんか 見つけようとしないで 一層死にたくなるから 包丁なんか持たないで 僕に殺してとせがまないで 涙ぐんで手を震わせないで 悲鳴をあげないで 怖がらないで 絶望した顔しないで 死のうとしないで 死のうとしないで じゃないと僕が 貴方を殺しそうになる _____________________________________ 完璧に何もかも捨てた人 何もかも捨てた者が 荒野にヒザをつかせた 絶望の中に立っていて もう疲れた もう何も考えたくない そう 何もかも捨てた者が 荒野にヒザをつかせていった 優しさも 悲しさも 全て 消し去りたい この血さえも 肉体さえも これでもう動かなくていい 何も思わなくていい 苦しまなくていい 全てを捨てる 何もかも捨てた者は 今まで苦しんできたことを全て捨てた だからこそ だからこそ その者は泣いた 全てを捨てたからこそ その者は涙を流した 今まで苦しんできたこと全てを捨てるには あまりにも 自分が弱すぎた _____________________________________ 自由な鳥たち 孵る前に死んだ雛 これから空を飛ぶはずだった 束縛された この空を 大きな大人の鳥たちが 空を舞う 優雅に舞うその姿は 人間たちに自由を見せた そして空を飛びたいなどという望みを生ませた よく考えてみればいい 地面を捨て 空を選んだ鳥たちが 休めるのはどこなのかと 地面を這いつくばる人間たちが 木を削り 地面を厚く硬め その上には絶え間なく車が走る 戒めの空 鳥たちにとっては 空を飛ぶことは 地面を追い出された戒めなのか 束縛された空 戒めの空 誰がいつ どこで 自由な鳥を見たと言うのだろう _____________________________________ 思い出せない名前 町の、今は灰色に見える町の真中で 背を向けて立っている少年。 今の時代には似つかわしくない 薄汚れた、ポロシャツを着ている。 どうしても、どうしても、 その子の顔が見たくて どうしても、どうしても、 その子の背中には、 呪いの文字しか浮かび上がらなくて。 雨も降っていないのに、 頭の中にノイズが広がる。 昔の映画のフィルムをまわしているように、 音とともにかすれる映像。 少年を呼ぼうと思って口を開いたけれど、 少年の名前を知らなかった。 ちがう、少年の名前が、出てこなかったんだ、 思い出そうとしても思い出せない。 考えれば考えるほど、頭に激しい痛みが襲った。 思い出して。 思い出して。 出てきて。 急に目の前が低くなって、視界が薄れた。 少年がそれに気づいたのか、こちらを向いた。 薄気味悪い笑みを浮かべて、こちらを見下していた。 タスケテ クレナカッタヨネ ・・・ああ、そうか。 おまえだったのか・・・・ _____________________________________ 変わるのは一人 もうあれから 一年経つんだ 久しぶりだね 変わらない笑顔で笑ってる おまえらが見れてよかったよ 変わらないでいてくれて ありがとう 優しくいてくれて ありがとう ごめん 「かわってねえな」っていったら 怒られた 「かわらないほうがいいんだけどな」って 小さく言った言葉は聞こえなかったみたいだ ごめん 変わるのは俺だけで十分だ おまえらは 笑っていて 笑わなくならないで 笑えなくならないで 変わるのは俺だけで十分だ END _____________________________________ イジメ ケガをしても どんなに血を流しても 戦わなくちゃならない 誰が傷ついても 誰が死んでも かまっていたら 自分が殺られる それがコノ世界ですむ掟 見てみぬフリをしろ そう教えられてきた 助けたいとは思った けれども 自分が殺されるから―― ごめんなさい そうつぶやいて 殺されゆく人に背を向けた みんなが背を向けた ごめんなさい 人はどうして人を傷つけるのか 人はどうしてサディストなのか お願い 気づいて 無意味なことだと そんなに人を追い詰めてどうするの? 殺して どうするの? _____________________________________ 戻るべき場所 子供が笑った 大人が笑った みんなが笑った 苦しかったよね 辛かったよね 誰も笑わない世界に いたんだよね 戻ることができた 笑いながら人を傷つける場所じゃ ないんだよね 子供が笑った 大人が笑った みんなが 笑った 幸せそうに 笑った もう誰も傷つけなくて良いんだよね 戻ってこれたんだよね コノ世界に コノ場所に 幸せな場所に 戻って来れたんだよね もう 人を殺さなくていいんだよね _____________________________________ よりみち 塾からの帰りだった テストも終わったし 少年は気晴らしに いつもとは違う道を通った 人気のない だけれど電灯がしっかりとついていて それなりに家がたちならんでいる 遠くの方から 何か聞こえてきた 「・・・クズがっ・・・おま・・なんか」 遠くの方だったからよく聞こえなかった 少年は少し自転車を飛ばした 段々 大きな物音が聞こえてきた なんだ・・・破壊音か? ダン ガシャ ズダン 「お前は人間のクズだ! 死ね! 死んでしまえ!」 絶句だった 世界を垣間見たような気がした 少年はさらに自転車を飛ばした 男の人の声だった 怖い こんな声を出せる人がいるのか 息を切らして 少年は自分の家へ入っていった 二度と あんな声など聞きたくない 少年は 二度とよりみちはしないでおこうと肝に銘じた _____________________________________ ちょっとだけ ほんのちょっとだけ 世界の描写 雷が空気を貫いた 雨は 視界をさえぎる それでもまだ 歩かなくてはならない 安らぎの場所へ いかなくてはならない 少年は傘も差さず どこまでも続く 砂漠のような道を歩いた 雨が振っているはずなのに どうして どうして地面はこんなに 干からびあがっているのだろう どこまでも続くこの砂の道 本当に コノ場所に 安らぎがあるのだろうか 安らぎが あるのだろうか どこまでも続いているような気がする どこまでも どこまでも 雷が落ちつづけ 雨が降りつづけるような気がする 歩き続けた足は ボロボロになり いつしか くずれるのだろう ここで 安らぎの場所を求めろと 誰が言ったのだろうか _____________________________________ 天命の仮面芸人 笑った仮面をかけて 人を笑わせていた 少年は それが生きがいだった 少年は それだけが生きがいだった 「これが天命だからさ」 だけれども 誰も気づかない 笑った仮面をかけて 人を喜ばせていた 少年は それが楽しみだった 少年は それだけが楽しみだった 「これが天命だからさ」 だけれど 誰も気づかない 笑った仮面をはずして 人を殺していた 少年は 殺していた 少年は 泣きながら殺していた 「これが天命だからさ」 笑った仮面をはずして 月を見ていた 少年の目には涙が 少年の頬には涙が 「これが、天命だからさ」 _____________________________________ さようなら いなくなった これで いいんだ 涙は流れるけれど きっとそれは 嬉し涙だ もう殴られないですむんだね もう死にたくならないですむんだね さようなら くつばこから くつが消えた アナタに聞こえるだろうか 聞いちゃいけない 優しいアナタはきっと戻ってきてしまう 醜い嗚咽など聞いてはいけない 今までありがとうございました 感謝しても 感謝しきれないでしょう 今までありがとうございました くつばこから くつが消えた アナタは振り返っちゃいけない この場所をもう一度見ようとはしちゃいけない 自由に 生きてください 弱いアナタは こんなところじゃ死んでしまう 自由に 生きてください さようなら 母さん _____________________________________ 冷たくなりたい 怖くなんかない 悲しくなどない ただ 冷たい感情が欲しいだけ 夜眠れる時間が欲しいだけ 夜中に目を覚ますと 罵声の中だった その罵声に悲鳴がかえってこない 悲鳴をあげるのも どうでもよくなっているんだな きっと死にたいのだろう きっと消えてしまいたいのだろう そんなことを思いながら 布団をぎゅっと抱きかかえた 彼女は子供を愛している それが純粋に まっすぐな愛仕方だということは 十分承知だった だけれど どうか どうか ドウカ 僕らを捨ててください ソシテ ここから逃げてください ニドト 涙を流さないでください 怖くなんかない 悲しくなどない ただ 冷たい感情が欲しいだけ 夜眠れる時間が欲しいだけ 母さんの涙を見たくないだけ _____________________________________ こうやって大人に 子供を貶す大人 分かっているフリをして 本当は――本当に考えているのだろうけれども――何も知らない そんな大人が憎かった 何もわかってない 昔とは違うんだ そんなことで 絶えられる環境じゃないんだ 今と昔は 社会の感覚も違うし ボロボロの服を着てて平気な顔なんてしてられない むしろ それだけで死にたくなる そんな大人になりたくなかった 「きもい」「うざい」「きしょい」 みんなそういった 誰かのことを みんなそういった あわせないとウダウダ言われるので 自分も言った 本当はいやだったけれど いいまくった いつしか感覚が消えた 人を貶す感覚が消えた ああ、こうやって 大人になっていくんだな _____________________________________ アンドロイド製作の結末ってこうなるんじゃないかなあなんてさ 今からずーっとさきにね アンドロイドが作られたんだって アンドロイドはね 全身が機械で出来ているんだって 全身が機械で出来ているからね 壊れても大丈夫なんだって 壊れても大丈夫なのは 今からずーっとさきのことだから 人間機械工学は発達した。 最先端の技術を駆使し、人間機械(別名アンドロイド)が作られた。 人間の心臓にあたる部分にはICを。 人間の脳にあたる部分には思考判断能力色彩判断能力識別装置を。 人間の腕にあたる部分には筋状筋力組織を。 放って置かれたの 大事な 人間の心にあたる部分が だからね だから 泣かないし 歌わないの だからね だから 人間をみんな 殺しちゃったの _____________________________________ 前へ進むこと 足が前に進んでくれない 進もうと思ってる だけれど だけれどね 周りのみんなだけ進んで 僕だけを置いていこうとしているんだ どうすればいいのかわからない どうして動かないのかわからない 何か原因があるのかと思い足元を見れば 太い鎖が巻きついていた これが僕を進ませないようにとしている 憎たらしいなあ 壊したいなあ コノヤロウッ 涙が出てきた なんで俺だけこんなんついてんだよ なんでみんな前にすすんでんのに なんでなんだよ お願いだから、進ませてくれよ・・・・ 鎖の先には大きい錘 こんなん誰がつけたんだよ ケンカ売ってんのか ・・・前に進みてえんだよ 足をぐいっと前に突き出したら 意外にも軽かった 僕はきっと 外見の重みに気を取られて 前へ進むことをしなかっただけなんだろうな _____________________________________ あ アナタは崩れていったわ 綺麗に崩れていったわ ガタガタみすぼらしい音は立てなかったわ ただね サラサラと綺麗に 崩れていったわ ほんと この両手に とってみたいくらい アナタは この世界の無情さに崩れていった 私はただそれを見て 綺麗だなって思っただけ 崩れている人間がどうして綺麗なのか そのとき 人間の本心を取り戻したからだと思うの アナタは この世界に生きて やっと本心を見つけたのね 怖い 生きたくない コロシテクレ アナタはそう叫んだわね そして大切な人まで貶して 怖かったが十分伝わった 人間の本当の声だったわ アナタは崩れていったわ 綺麗に崩れていったわ ガタガタみすぼらしい音は立てなかったわ ただね サラサラと綺麗に 崩れていったわ ほんとうに 綺麗なの アナタはほんとうに 綺麗な人 あ 風が吹いたわ ・・・・アナタが吹かれてどこかに逝ってしまったわ _____________________________________ 天才少年 クラスで一番の大バカもの それが彼の異名だった いつもテストで0点ばかり いつもクラスのみんなを笑わせて バカっぽく笑う少年 明るいスポットライト 目のくらむような 木製の舞台 綺麗な背景 顔に化粧をして 着物の肩を出して 少年は踊り始めた 高い笛や 派手な太鼓の音に合わせて 優美な踊りを その壮大な音に劣らず そして勝る 大きな舞いを そこにはバカらしさもまるでなかった この小さな少年が今 この舞台の全てを包んでいた 少年とは思えない 大きな舞い 全ての空間を 自分のものにした 少年は舞台の上にたっているときだけ クラスで一番のバカの称号はまるでなくなる そして 違う異名が与えられる その華麗で優美な そして強い舞いは この年齢の彼には不似合いな異名 人々は 彼を天才少年と名づけたのだ _____________________________________ |