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今日出席した勉強会のテーマは『安岡正篤』でした。
彼は東洋哲学の研究に従事。How to doではなくHow to beの重要性を説き、昭和の政財界のトップの方々の良き相談相手として活躍しました。その教えは今もなお「安岡教学」として語り継がれています。 人生の五計とは、生計、身計、家計、老計、死計の五計で、これをしっかりと考えておかなくてはいけません。 生計は人生をいかに生きるべきか。一番大事なことは何なのかということ。身計はこの人生で何に従事し、どういう人に尽くしていくか。家計は家の財産作りという意味だけではなく、どういう家庭生活を営むか。老計は老いていった時にどういう自分を作っていくのか。そして、死計はどういう死を迎えたいのか。 自分の死の瞬間をイメージすることから、今の人生をどう生きるべきかを考えるというのは、お世話になっている藤川和尚も仰っていたこと。宗教も含め、人生哲学の真理は皆同じことを述べているのですね。 「一灯照隅、万灯照国」は私の好きな言葉の一つです。 伝教大師最澄は山家集で「一隅を照らすもの、これ国宝なり」と言いました。一人一人の人間が自分の周りの小さな隅を照らす存在になれば、それは大きな灯かりとなって、国全体を照らすだろうということです。安岡氏は講演の最後にこの言葉を必ず紹介したと言います。 一人でいろいろなことをできる人間など、この世には存在しないと思います。私自身はというと、少なくとも一隅を照らす存在にはなりたいなと思いながら日々生きている毎日です。 少しでも多くの人が志を立て、一隅を照らす存在になればいいなと切に思います。 オススメの書籍 『安岡正篤の世界―先賢の風を慕う』神渡良平著 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.02.20 09:04:52
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