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君に読む物語

君に読む物語

帝王切開


8ヶ月にはいるまで、出血が続き
5ヶ月までは、流産、6ヶ月以降は早産の危険があるからと
安静、安静の日々でしたが、臨月に近づく頃に
逆子になって、とたんに体調が良くなりました。
車を買い換える、ハイキングに行く、遊園地に行く、
ど~なっちゃったかと思うくらい絶好調になりました。

もちろん、逆子体操を指導され、お灸もすえたりしましたが
治りません。先生も、さほど逆子を直したいという風でもなく
「年内の最終手術日はこの日だから。」とカレンダーを指して
説明してはったので、切りたかったのでしょう。
トラブルが多くて、高齢だったから。
(この先生は、自然分娩奨励派で、他の方には
「最後まで頑張ってみましょう。」と言っておられました。)

手術の前日から、入院しましたが
何ほどのことをするでもなく、退屈。
図書館から来た「ハリーポッター」が良い友になりました。

夜の9時から絶食になりました。
翌日も、昨日の検査の続き(赤ちゃんの様子を調べる?)
のようなことを、一、二度してゆっくり過ごしました。

手術は昼の一時からで、時間はたくさんありました。
30分前に、裸になって手術台に上がり、丸くなった体勢で
先生に麻酔の注射を打たれました。
これが痛いと聞いていたのですが、ゼンゼン痛くありませんでした。
それより、尿管を通した時の方が痛かった・・と言っても一瞬のことです。

麻酔は、ジンジンしびれるように効いてきて
感覚あるかも?と言う中で手術が始まりました。
ズズッーと切ってるのに、痛くないので、やっぱり
かかっているのね、という感じでした。

あっという間に、蘭は取り出されて
元気な泣き声とともに、私の元へ。
「ああ、嬉しい!」帝王切開でも、感激はひとしおです。
いついつまでも、見ていたかったけれど
出した後を縫わなければならないので、
蘭はひとまず、保育器へ。

縫われる感覚も、しっかりあるんですよ。
グイグイって。でも痛くないんですね。
先生の「出血が多いから縫い難いなあ・・。」とかいう
言葉もしっかり聞いてしまいました。

・・つづく


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