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テーマ:DVD映画鑑賞(14213)
カテゴリ:ドラマ
時空を隔てて出会い、手紙を通して愛し合った二人。はたして二人は巡り会えるのか。
「イルマーレ(2006)」 監督:アレハンドロ・アグレスティ 出演:キアヌ・リーヴス:アレックス サンドラ・ブロック:ケイト 時空を超えた愛ということで、SF的な要素があります。その意味では、守備範囲といえないこともないのですが、内容はラブストーリーなので普段なら見逃した作品かもしれません。けれど、何かを語るために、必要なこともあるのです。 ケイトは、湖畔に立つガラス張りの家から引っ越します。家を出る時、次の住人宛てに、手紙を残しました。内容は「誤配達された郵便物の転送をお願いします」ということと、諸注意(しかし、新しい住所を書き忘れた様子)。 新しい住人アレックは、手紙を読みましたが、諸注意に書いてあることがあたっていないので、その旨を書き、どこに送ったらいいかわからないので、とりあえず郵便箱に放り込んでおいた。 そんなことから手紙によるやりとりが始まる。あるとき、お互いに、自分が郵便箱に手紙を入れると、誰もいないのに、郵便箱が勝手に開け閉めして、新しい手紙が入っているのを目にする。やがて二人は、同じ場所にいながら、違う時間の流れの中に住んでいることがわかる。(アレックスは2004年を、ケイトは2006年を生きている。ケイトは、休みごとに湖畔を訪れて手紙を見たり、書いたりしていたのだった) 時空を隔てて生きる二人だが、手紙をやりとりするうちに、お互いにこの人こそ求めていた相手だと知る。 この二人、いったいどこで巡り会うのか、それがストーリーを追う焦点になる。 しかし、まったく顔を合わせないかというとそうではない。2004年の時点で、一度会っている。そのとき、アレックスの方ではケイトがわかるのだが、ケイトにはわからないし、彼女には婚約者がいる。 手紙のやりとりの中から、アレックスの父親が入院したことを知るケイト。調べてみると、父親はそこで息を引き取ることが分かる。 ケイトは手紙をしたためる。 「つらいでしょう。そばにいてあげたい。そして一緒に湖と夕日を眺めたい。あなたにこの 肩を貸し、大丈夫よといってあげたい」 時空を隔てているから、絶対に会えない。もどかしい。でも、気持ちは伝えたい。悲しみを分かち合いたい。目の前に実体がなくても、相手の存在がそれだけ大きいから。それが“愛する”ということ、と感じさせられました。 そして、ついにアレックスから“どうしても会いたい”とのメッセージが。しかし、約束の場所、時間にアレックスは現れない。 アレックスを待っても会えなかったことから、ケイトは時空を超えた恋のはかなさを感じ、現実に生きる決意をする。 もう、アレックスが何通手紙を書いても、ケイトからの返事は来ない(涙・涙・涙・・・)。 アレックスと別れ、わりきって現実の生活を送ろうとしながらも、むなしさを感じるケイト。ジェーン・オースティンの小説「説得」を取り出し、アレックスが栞を挟んだページを読み上げる。 “これまでこんなにも心が通い合い、こんなにも似た好みをもち、こんなにも近く感じた人 はいない。” じつは、アレックスは、2006年の時点で文通が始まる前に、交通事故で死んでいたのだ。 2006年のバレンタインデーの日、アレックスはケイトがどこにいるかを知っていた。会いに出掛けて交通事故に合い、アレックスは、ケイトの目の前で死んでしまう。この時点でケイトはまだアレックスの存在を知らない。 もう、ケイトはアレックスと再会することは不可能なのか。ふたりは巡り会えないのか? あるとき、ふとしたことから、ケイトはアレックスが死んでいたことを知る。待ち合わせ場所に現れなかったわけが分かり、しかも、自分がアレックスの交通事故に立ち会っていたことに気付く。急いで、過去への手紙を書くケイト「バレンタインデーにデイリープラザに来ないで・・・・・」 この後は、ご想像にお任せします。 郵便受けが、超自然的な働きをして二人を結びつけた。それは、運命の出会いだったのだ。運命的な出会いって、本当にあるものです。 人気blogランキングに参加中。クリックしてね。 ご協力、よろしくお願いします。 みんなブルース・リーになりたかった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 23, 2007 06:36:06 AM
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