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体感!JUNKムービー

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August 24, 2008
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カテゴリ:特撮映画
 期待値が高すぎるのでしょうか。特撮ヒーロー映画は、なかなか期待に応えてくれません。なるべく期待しないようにして、とりあえず特撮場面やヒーローやモンスターが登場すればいいや、と思うこともあります。
 「インクレディブル・ハルク」も、期待はしていませんでした。前の「ハルク(2003)」があんなのだったしね。まあ、おつきあいのつもりで行ったのだけれども、意外に、これはよかったです。

【徐々に姿を見せる妙】
1.ハルク誕生
 物語の始まりとすれば、ここはまずブルース・バナーがハルクになるエピソードがまず語られるだろうと思いますよね。そこにある程度ウエイトを置かれるだろうと。ところが、その部分を、タイトルバックでちゃちゃとすませてしまったのです。これはとてもスピーディ。あとで、ところどころ言葉による説明を加えていましたが、それで十分でした。ここを短時間にすませたからには、その分、この後の見せ場が多くなります。
 ただ、ちょっと遅れてきたり、タイトルバックだからと油断したりしていると、科学者ブルース・バナーが、超人ハルクに変身する体になるという件を見過ごすことになりかねませんが。
 そして、この出だしの部分では、ハルクの姿が登場しません。ハルクの視点で描かれているために、ハルクの二の腕から手にかけては画面に映りますが、全体像は見ることができないのです。ハルクは、凄まじいパワーを発揮して研究所を破壊すると逃走してしまいました。

2.ブラジルの闘い
 ブラジルまで逃れ、ジュース工場で働きながら自分の体を元に戻す方法を研究し、ハルクに変身しないよう心を制御しようとするブルース・バナー。しかし、ハルクを材料に最強兵士を作り出そうと企むロス将軍は、ブルースの居所をつきとめ、軍隊を率いてやってきました。よその国で勝手に軍事活動をしていいのかと心配する間もなく、ハルクとアメリカ陸軍との派手なバトルが展開。
 ここでも、ハルクは、観客の前に姿を現しません。ハルクと軍隊は、薄暗い工場の中で闘います。だから、ハルクが、重い工場機械を持ち上げたりぶん投げたりして、そのパワーはわかります。しかし、実体が見えないのです。

3.決戦!カルバー大学
 治療のためには、実験のデータが必要だ。ブルース・バナーは、研究が行われていたカルバー大学に戻ってきます。それを予想していたのが、ロス将軍。ブルースを見つけ、追いつめます。行く手と戻り道を塞がれて絶体絶命のブルース。催涙弾を投げ込まれ、もうもうとした白煙の中から、いよいよ、ついにハルクが日の目を見るのです。
 ハルクの主観映像、暗闇でのパワー顕示、そして満を持していよいよ登場、と、この三段スライド方式が見る者のエモーションを煽ります。4126じゃないけれど。スーパーヒーロー、あるいはモンスターの存在感が、心に響くかどうかは、演出にかかっていますね。たとえチープな映像でも、見せ方によって感動を生み出すことができるのです。そのへんをおろそかにしてはいけません。
 しかし、ハルクと陸軍の対決で破壊されたキャンパスは、どうなるのでしょう。たまたま学生等の犠牲者はいなかったようですが。ロス将軍は責任を問われて様子もありません。

【迫力のモンスターバトル】
 テレビ版の「超人ハルク(1977~1982)」は、あの時代を反映するアナログ映像の世界で、テレビならではのハルクを作り上げました。けれど、もっとド派手なアクションやモンスターバトルをやってくれたらなあという気持ちも抱いていました。
 
 映画を見るときには、先入観をもって映画そのものを損なわないように、できるだけ予備知識をもたないことにしています。だから、今回も、ハルクの映画がどんな内容かは知りませんでした。アメコミのハルクのように、モンスターと闘ってほしいなと思いつつ、裏切られるのがいやだから、期待しませんでした。
 
 ブラジルのジュース工場で働いているとき、ブルース・バナーはあやまって怪我をしてしまいます。大慌てで血を拭うブルースでしたが、気付かないところでジュースに混入して出荷されてしまいました。
 これは、もしかしたら、その血を飲んだ人がモンスター化するのか、と思いました。しかし、ストーリーはそんなに単純ではありませんでした。やっぱりモンスターは出てこないのか、と諦め気分だったのですが、スーパーソルジャー計画なるものが浮上し、実験台となったエミル・ブロンスキーは常人を超える跳躍力や筋力を発揮しました。姿形は人間のままなのが惜しい。変身してくれないかなあと願いながら見ていましたら、こちらも三段スライド方式でモンスターへ。やったね!しかも、変身場面を見せながらも、ここでもその実態を明らかにしない演出です。早くみたい!観客の気持ちを引っ張っておいて、一気にドーンと怪物アボネーションを登場させてくれました。

 アボネーションに変身する際、エミルはハルクの血液を注入されたのですが、もう一人、その作業をした科学者サミュエル・スターンズも、大騒動に巻き込まれ怪我をし、ハルクの血が傷口から流れ込みます。
 これはもしやしたら、三大怪物地上最大の決戦になるかと思ったのですが、サミュエル・スターンズの変身はなし。今回は……。

 街を破壊しながら激闘を繰り広げるハルク対アボネーション。これは、21世紀の、CGによる「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ(1966)」の再現だ!

【愛はオンリー・ワン】
 ブルース・バナーがハルクとなってしまい逃走、恋人ベティとは離ればなれになってしまった。ベティにとっては、ブルースの生死さえ知れずに数年間もすごすことに。しかし、再会すれば、お互いがお互いにとってオンリー・ワン。
 ベティは、ブルースがモンスターに変身する体となっても、決して愛情が薄れない。ブルースは、自分と彼女の安全のために遠く離れた異国にいても、絶対にベティのことを忘れない。ハルクになって凶暴化しても、ベティの言葉だけは聞き分けることができるのです。
 愛はうつろいやすいというけれど、相手がどうなっても、二人が離ればなれになったとしても、本当のオンリー・ワンは動じない。


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Last updated  August 24, 2008 07:01:02 AM
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