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「能天気だったころの007もまたいいものである」 こんなコメントが新聞に載っていた。 能天気だったころの007とは、ダニエル・クレイグ以前の007を指す。 ぼくとしては「もまたいい」ではなく、「能天気だったころの007がいい!」のだ。 007といえば、ボンド・ガール、秘密兵器、世界規模の犯罪組織である。 能天気いわれようが、荒唐無稽だろうが、それが007だ。 ダニエル・クレイグ版007は、ハードアクションのリアル路線なのか、そんなことはほかのアクション映画でいくらでもやっているでしょう、といいたかった。そんな007はいやだ! この方向転換には、時代性もあるのだろうね。 秘密兵器、新兵器の類いが難しい時代になった。 20世紀の終わりに、車にカーナビがついたときには、「007みたいだ」と思った。 そして今やスマートフォンがあれば、様々なアプリでじつにたくさんの機能を発揮する。 『007私を愛したスパイ(1977)』では、Mからの指令が腕時計からラベルプリンターのようにテープで打ち出されてきた。今となっては、それがいかに効率の悪いギミックだろう。しかし、当時は感心したものだ。ハイテクの進化が、そういう夢をなくしたともいえる。 そして、『スカイフォール』の中では、秘密情報部員自体が時代遅れと議論される始末だ。 そんな中で、今回は久々に秘密兵器担当のQが登場する。 そこで渡される本人認証機能付きの拳銃や発信器などは、全然目新しいものではないし、007らしい斬新さもないのだが。 さらに、元祖ボンド・カー、アストンマーチンDB5が顔を出し、ギミックの一端を披露する。 これらは、もしかしたら、能天気な007へのゆるやかな回帰なのではないかないか。 このほかにも、ミス・マネーペニーが復活するし、Mにも重大な変化が。 だから、次回の007では、以下のことを期待したい。 ・スペクターが世界征服を企む。 ・首領のブロフェルドと007が驚くべき秘密兵器、新兵器を使って激しいバトルを展開する。 ・クライマックスはスペクターの秘密基地での大活劇。 ・ラストはボンドガールと雲隠れ。 これが007だ! 人気ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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