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May 14, 2023
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カテゴリ:特撮映画

ゴジラの逆襲【Blu-ray】 [ 小泉博 ]

ゴジラ (ちくま文庫) [ 香山滋 ]

 今ほど情報が得られなかった1960年代に、小学生の当方は『ゴジラ対アンギラス』という映画があると思い込んでいた。

 当方は、『モスラ対ゴジラ』を見て、幼心に著しい衝撃を受けた。
 この映画については、事前の情報があった。
 親友が「こんど『マンモス対ゴジラ』がやるぞ!(公開されるぞ)」と勢いよく伝えてきたのだ。
 これを聞いて、そうかゴジラがマンモスと闘うのか、ととても楽しみになり、図画工作の時間に粘土でゴジラとマンモスをつくったのだった。
 その直後に、街でその映画の大看板を見た。
 そこには『モスラ対ゴジラ』とタイトルの表記があった。
 マンモスではなかったのかぁ⁉
 モスラなのかぁ。
 モスだけが同じだった。
 けれど、思った。
 モスラってなんだ?
 じつはこの時点ではゴジラについてだって、全貌がよくわかっていなかったと思う。
 その後、親友に「『マンモス対ゴジラ』じゃなくて『モスラ対ゴジラ』だったぞ!」と告げた。
 そうしたら親友は「『マンモス対ゴジラ』ってなんのこと?」と答えた。「だからマンモスとゴジラをつくってたのか⁉」とも言われた。

 その親友は、材木会社の社長の息子だった。
 例えば『海底軍艦』。
 親友とは、この映画について、すっごく話が盛り上がった。

 そして親友には高校生の兄がいた。(6年生の姉もいたが)
 この兄が、特撮映画(のちにはスパイ映画、マカロニウエスタンなど)の貴重な情報ソースだった。
 『ゴジラ(1954)』のつぎが『ゴジラの逆襲』である。
 ゴジラは、『キングコング対ゴジラ』の前にアンギラスと戦っている。
 大怪獣バランは、後頭部の角がきれいだった、などの話を聞き、特撮怪獣映画に思いを巡らせ、深みにはまっていった。

 その時点で、『ゴジラ(1954)』『ゴジラの逆襲』の2本は、ゴジラが一体のみ出てくる映画だと解釈した。
 なぜならば『ゴジラ』及び『ゴジラの逆襲』は、それぞれ怪獣の名前が一つしかない。
 『キングコング対ゴジラ』とか『モスラ対ゴジラ』は、そこに2体ずつ怪獣の名前がある。
 だから、ゴジラとアンギラスが対決するなら、それは『ゴジラ対アンギラス』という映画だろう、と考えたわけだ。

 それと同時期に、ほかの友達の家に遊びに行った。
 そうしたら、そこにゴジラ映画のパンフレットが数冊あった。
 当方は、それを借りていって隅から隅まで目を通した。
 その中の一冊に、東宝特撮映画年表が掲載されていた。
 しかし、そこに『ゴジラ対アンギラス』という映画はなかった。
 なんども見直したが、『ゴジラ対アンギラス』はない。
 これはどういうわけだ?

 さて、『ゴジラ(1954)』がテレビで初放映されたのは、1967年のNHK総合だった。
 その前年1966年に、特撮怪獣映画として初めてテレビ放映されたのが『ゴジラの逆襲』である。
 それを私は見ている。
 ラスト近く、ゴジラが雪崩に埋まるあたりからなんだけど。
 『ゴジラの逆襲』は、ゴジラ対防衛庁の飛行機(シナリオより)編隊で決着を迎える。
 神子島に上陸したゴジラに対して、その背後にそそり立つ雪山を爆撃し、雪崩を起こしてゴジラを生き埋めにする作戦だ。
 この対決は、早すぎた『トップガン マーベリック』とも言える。
 防衛庁の飛行機は、崖にロケット弾を撃ち込み、山腹に沿って急上昇するのだ。
 これを見て、『ゴジラの逆襲』はゴジラが単独で登場する映画だとの確信に及んだのだった。
 しかしながら、『ゴジラ対アンギラス』は依然まぼろしのままだった。 
 とても気がかりだった。

 その2年後くらいに、またまたある友達の家に遊びに行ったら、居間の本棚に『ゴジラ 東京・大阪編』を発見した。
 これは、小説版のゴジラである。
 こちらも借りていって、かつて経験がないほど熟読玩味した。
 「東京編・大阪編」ってなんだ?
 読み進むうちに、「東京編」が映画『ゴジラ(1954)』であることが見えてきた。
 まだ見ぬ『ゴジラ(1954)』の内容を窺い知ることができた。
 次いでわかったのが、「大阪編」は『ゴジラの逆襲』なのであった。
 「大阪編」のラストは、神子島でのゴジラと防衛庁の飛行機編隊のバトル、生き埋め作戦だったから。
 さらに、「大阪編」では、序盤、中盤にアンギラスとの対決があった‼
 ここに来て、長年の謎が解けた。
 『ゴジラ対アンギラス』=『ゴジラの逆襲』だったのだよぉ。
 
 『ゴジラの逆襲』は『ゴジラ(1954)』の空前の大ヒットを受けてつくられた映画だ。
 けれども、最近のゴジラ映画の人気投票では、いつも下位に甘んじている。
 さらに、この映画についてはあまり語られることもない。

 しかしだよ、『ゴジラの逆襲』のゴジラこそが、このあとキングコングと闘い、モスラとバトルをして、さらに地球を守っていくのだ。
 いわゆる「初代ゴジラ」は、オキシジェン・デストロイヤーによって葬り去られている。
 『ゴジラの逆襲』の「2代目ゴジラ」が、怪獣たちとの名勝負を繰り広げ、シリーズを盛り上げわけだ。

 この映画は、ゴジラシリーズの中で見ると、常連である本田猪四郎(監督)のいない映画である。同時に、伊福部昭(音楽)もいない。
 けれども、かの円谷英二は、この映画で初めて「特技監督」という役職名を得たのだった。

 確かに『ゴジラ』は歴史的な映画である。
 内容的にも、姿勢を正して見るべきものをもっている。
 一転して、『ゴジラの逆襲』はエンターテインメントだ。
 まず、ゴジラが早い段階で登場する。
 『ゴジラ』では、映画開始後22分30秒ころまでゴジラは姿を現さない。
 それに対して『ゴジラの逆襲』は、8分36秒ほどでゴジラが登場し、その10数秒後にアンギラスまで登場するのだ。
 そして、前作では重厚な存在だったゴジラが、なにしろスピーディーに動き回ってアンギラスと格闘する。
 この対決の決め技となるのは、ゴジラの嚙みつき攻撃だ。
 アンギラスは首筋に喰いつかれ、流血淋漓で敗北する。
 元祖『ジュラシック・ワールド』だよ。





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Last updated  May 14, 2023 10:13:08 AM
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