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カテゴリ:アクション
ネイビーシールズ:オペレーションZ [ エド・クイン ] ヴィランが強く、ヒーローも強ければ、話は面白くなる。しかし、ヒーロー側がポンコツでも、場合によっては非常にスリリングな展開が生まれるのだ。 バージニア州バトンルージュにゾンビが大量発生、その渦中に副大統領が取り残された。 救出に向かうのは、アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズの精鋭たち。 特殊部隊とは、知力、体力に優れた集団である。 未曾有のゾンビ群に対抗するためには、強豪エリートチームが必須だ。 すでにバトンルージュにはFBIの救出部隊が向かい、全滅している。 「精鋭部隊を送り救出せよ」、大統領の指示を受け、ネイビーシールズ、カニンガム隊が出動。 しかし、このカニンガム隊、なんだか頼りない。 この人たちに、ミッションが達成できるのだろうか。じつにハラハラ、ドキドキの展開だ。 まず、カニンガム隊が気の毒だったのは、正確な情報や適切な指示が降りてこないことだ。 指令室ではシアー中佐が指揮をとっているのだが、そこへCIA捜査官のトーマスが小出しに情報を提供する。 そのたびにシアー中佐は指示が変わる。 最たるは、副大統領の救出で終わらず、突然研究者を助け出す任務も加わったことだ。 じつに、先行きの展開が読めない。 つぎに、バトンルージュではゾンビの襲撃にあうのだが、情報が不正確なために発砲許可がおりず、隊員が噛まれてしまう。 この隊員がゾンビ化し、葛藤や悶着があるのかと思ったが、その後のこの隊員の姿は確認できなかった。 さらに、シアー中佐から「噛まれた者は(救出用の)ヘリに乗せるな!」との連絡がある。 それに対してカニンガム隊長は、救出を待つ者たちに「噛まれた者はいるか?」と問いかける。 噛まれてない人も、噛まれた人も、皆同様に首を横に振る。 身体検査などはすることなく、副大統領と嚙まれた者を同じヘリに乗せる。 結果、ヘリは墜落する。 ヘリの中で、嚙まれた者が瞬時にゾンビ化したようだ。 そして、隊員のJA。 彼は、民間人2人を保護する役目となり、そうこうするうちに本隊とはぐれてしまうわ、無線機を落としてしまうわ。 JAは民間人に携帯電話を借りる。 「圏外よ」 「いいから」 さすがネイビーシールズの精鋭、圏外でも通信する方法を知っているのか? そのとき、JAが電話したのは、自分ちだった。 妻が電話に出ると 「冷蔵庫に本部の電話番号が貼ってあるからそこに転送してくれ」 (ひとしきり「早く帰りたい」「愛してる」と私用を兼ねることも忘れない) 緊急時に備えて、連絡先の記憶、記録はしないのか、ネイビーシールズ。 歯医者の予約をキャンセルするのとはちがうんだから。 このJA、ゾンビ化した少女を撃つことができず嚙まれてしまう。 そのため、合流地点では、ヘリに乗らないと言う。 いい判断だ。 それに対して隊長や隊員は「お前は助ける」「独りにはしない」とヘリに乗せてしまう。 生死を共にしたメンバーに対する熱き友情か⁈ 身重の妻が待つJAへの温かい配慮か⁈ 血も涙もある精鋭部隊だ。 しかし、「噛まれた者はヘリに乗せるな!」という命令はどうした⁈ 感染が広がってもいいのか⁈ たとえゾンビになっても妻の元へ連れて帰りたいか⁈ 研究者は「治療薬はない。ワクチンならつくれるはずだが」と発言していたはずだ。 どうなる?どうなる? 一気にゾンビが拡散するのか⁈ 結局、JAは噛まれたが感染しなかった。 治療を受けたからではない。 「つまりAJは免疫者だった」(CIAトーマス)、という顛末。 AJは無事妻の元に帰り着く。 「家はいいな」とのこと。 ゾンビは、非日常的な強敵だ。 それに対する鍛え抜かれたネイビーシールズ。 という設定であれば、どうやって勝利を得るかという視点で映画を見るはず。 しかし、ネイビーシールズ側がもたもたしてると、どこかでやられちゃうんじゃないかと心配しながら見守るしかない。 スリル満点だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 28, 2023 04:26:57 PM
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