|
テーマ:本のある暮らし(3222)
カテゴリ:おすすめの本
この本を読むと、歴史というのは、かくも歪められて伝えられていくのかということが良くわかります。
常識では、親日家であるウォーナー博士の尽力により、京都と奈良は空襲を免れたことになっています。 しかし、良く調べてみると、京都と奈良に空襲らしき空襲がなかったのは、文化財の保護のような崇高な理由ではなく、運命のいたずらだったというのが真相なようです。 アメリカ軍の無差別な空襲に際し、何故かいくつかの都市が忘れ去られたように空襲に遭っていません。 詳細に調べてみると、京都に空襲がなかったのは、原爆の効果を確認する上で適当な地であったため、空襲をしないで温存しておかれ、たまたま原爆が投下される前に戦争が終わってしまった。 それ以外のいくつかの都市は、電波障害などの理由で空襲には不向きであった。 それに対して、ウォーナー博士の力ではないかという日本人の間に広まった噂が本当らしく後世まで伝えられてしまった。 こういう話を読んでみると、世の中というのは余程注意して見ていないと、いい加減な情報が闊歩していて、人の目をくらましていくという実体が良くわかります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[おすすめの本] カテゴリの最新記事
|