病院の入院食に飽きてきた母は、
味噌汁とやわらかめに炊いたご飯が食べたいと言いました。

明日転院する母ですが、
転院先の病院は入院患者が食堂へ集まって、
大人数で食事をするスタイルのようです。

そこで今朝から母のリクエストを叶え様と仕度をしました。

味噌汁は大根やにんじん・薄あげの具たくさんの汁。
ご飯はおかか醤油を入れたおにぎりにしました。
そしてにんじんとチーズを入れた厚焼き玉子を作り、
リンゴを剥いて病室へ向かいました。

昼食の配膳前に到着した私は、
母の前に一つずつ並べ、
母の顔を見ていました。

母の言葉は、
『やっとお味噌の香りと味のする味噌汁が飲めた』ですって！
おにぎりも一口ずつ噛み締めるように食べていました。

私の出来る事は毎日病室へ通う事と、
こんな事しか出来ないけど、
たぶん母が喜んでくれただろうと、
勝手に自己満足をしました。

母は私に転院先には無理をして来ないでと言います。
杖をついて移動する私を気遣っての言葉でしょう。
ですが、私は天候を見計らって通うつもりです。
入院中は誰しも気弱になるし時間をもて遊ぶ事も多いことでしょうから・・・