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テーマ:おすすめ推理小説(321)
カテゴリ:おすすめミステリー
こんにちは!ラスカルスズカです。
今日、紹介する本は、 小林泰三さんの 『 殺人鬼にまつわる備忘録 』 ![]() 殺人鬼にまつわる備忘録 (幻冬舎文庫) [ 小林泰三 ] です。 こちらの物語は、 主人公が目覚めると、 枕元にノートが置いてあるのに気付き読んでみる。 すると、そこには、 『 自分は記憶が保てない。現在、殺人鬼と戦っている 』 と書かれてあった。 というものです。 記憶障害になる直前の記憶までしか記憶が無いので、 自分の状況が分からない。 ノートに書いてある字は自分の筆跡であることから ノートに書いてあることを信じるしかない。 『 殺人鬼と戦っている 』 ということを信じるなら 殺人鬼に殺されないようにするために 自分に記憶障害があるという症状を悟られてはいけない。 そして、 主人公と殺人鬼は出会うのであった。 さらに、 殺人鬼には『 人の記憶を改竄できる 』という 特殊能力が備わっているというオマケつき。 面倒くさくなったら殺す、というゲスな殺人鬼に 記憶を保てない主人公がどうやって立ち向かうのか、 先が気になって仕方がありません。 記憶を失うたびに 今の状況を把握しなければいけない主人公なので、 小説にする時に同じことを繰り返してしまうのでは? という懸念も 上手く書かれているので 読めば解消されます。 途中では、 「 あ、そういうことね 」 と納得させられる部分もあり、 作者の上手さを味わえます。 『 デスノート 』のようなスリリングな頭脳戦を楽しめる サスペンスミステリーになっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 11, 2023 07:54:13 PM
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