2021/11/22(月)10:27
仏映画、『雨の訪問者』(1970)・・・セリフと音楽、カメラワークが秀逸
CS放送から録画した、私の記憶に残る欧米映画はいくつかある。
そのうちの1本が、『雨の訪問者』(原題:Le passager de la pluie;公開:1970年)である。南仏の海岸都市を舞台としたサスペンス映画。
監督:ルネ・クレマン
主演;チャールズ・ブロンソン(ハリー・ドブス役)
共演:マルレーヌ・ジョベール(メリー役)
ジル・アイアランド(ニコール役)
音楽:フランシス・レイ
雨が降るある日、南仏の海岸の町(ファス市の近く?)に、
ひとりの背の高い男(後で逃亡中の犯罪者と分かる)が乗り合いバスから降り、
雨よけのためか、海岸近くの一軒の家に入り込んだところから物語が始まる。
この家に寝ていた主婦のメリーがレイプされるが、後でメリーは銃でこの男を殺してしまう。
死体を隠すために海沿いの崖から落とす。
翌日、正体不明の刑事風の男(ハリー・ドブス)が殺人事件のためとメリーを訪問する。
両者の殺人事件は別々だったが、やがて絡み合う事情が分かってくる。
舞台はやがて、パリの犯罪組織にまで広がってくるのである・・・・
オープニングシーンから、ラストシーンに至るまで、音楽と会話やフレーズが、お洒落であり、駆け引きが楽しめる。カメラワークやカラーリング、女優の衣装の隅々まで洗練されている。
チャールズ・ブロンソンがフランス語でセリフを話し、えらくスタイリッシュなのである。
「雨の訪問者」映画フラッシュ
映画の後半からラストで流れている曲は、『雨の訪問者』の主題曲です。作詞はセバスチャン・ジャプリゾ(Sébastien Japrisot)、作曲はフランシス・レイ、歌手は当時売り出しのセヴリーヌ(Séverine)です。
SEVERINE 映画「雨の訪問者」 Le passager de la pluie
なお、フランス語の歌詞の意味を知りたい人は、
ブログ「朝倉ノニーの<歌物語>」を参照のこと。
人気ブログランキングへ