テーマ:☆詩を書きましょう☆(8532)
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冷たい石が落ちた25年前
猫は後れて落ちてきた ずさんなシナリオは下手くそすぎて 月日の流れ方を読み間違えていたみたい 歯車が噛み合わないまま回し続けたせいで 箱は壊れそうになっていた 猫は今もそっぽを向いたままで何かに迷い 神様はシナリオを書き直すこともなく 不条理な物語が続いていくの 僕は箱を見つけて直そうと思うのだけれど すっかり壊れそうな箱はもうどうしようもなく 十年も前から止まりそうになりながら歯車を回してるの 猫はすっかり諦めて遠くで鏡になり 自分の姿をあちこちに写す魔法を使う そしてますます本当の姿を隠していく 冷たいまなざしを残しながら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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