龍馬の初恋の相手:平井加尾の晩年
今日の新聞に坂本龍馬の初恋の相手といわれる平井加尾が、晩年に一時期住んだ高知市の家の記事が掲載されていました。家屋は改築されていますが、なだらかな斜面を利用して造られた広大な庭には、桜や竹、松、石橋が架かる池、大きな灯篭などが配置され、ほぼ当時のままの形が残されているそうです。『龍馬伝』で広末涼子さんが熱演し、龍馬と加尾の二人が引き裂かれるシーンは、印象的でした。 平井加尾は兄の収二郎が切腹させられた後、1866年に勤王派の西山志澄(ゆきずみ)と結婚します。坂本龍馬は、1867年11月15日に京都で暗殺(龍馬33歳)西山志澄は自由民権運動に参加し 立志社設立に奔走した人物で、県会議員を経て衆議院議員を5期務め、1898年の第一次大隈内閣で警視総監を務めました。加尾さんは,1909年 71歳で亡くなっています。幕末・明治と時代の激動の中、土佐勤王党の兄のもと翻弄された女性の人生、悲しくも力強く生きた平井加尾さん晩年はきっと幸せだったのでしょうね。2002年102歳で亡くなった加尾さんのお孫さんは、4歳頃までこの家で同居したいたそうです。