091114 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

「源義経黄金伝説」 飛鳥京香・山田企画事務所           (山田企画事務所)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

サイド自由欄


義経黄金伝説 イメージイラストラフ 本田トヨタ作

『YG源義経黄金伝説■一二世紀日本の三都市(京都、鎌倉、平泉)の物語。平家が滅亡し鎌倉幕府成立、奈良東大寺大仏再建の黄金を求め西行が東北平泉へ。源義経は平泉にて鎌倉を攻めようと』山田企画事務所・YG源義経黄金伝説■ ●源義経黄金伝説全編にリンクシテマス。

山田企画事務所は、ビジネス・マンガ制作事務所です。




■ユーチューブ■youtube.com●how to draw manga●
http://www.youtube.com/user/yamadakikaku2009


-------------------------------------------------------

山田企画事務所・関連サイト
mangatraining

how to draw manga
jedis.org

manga-training

manga-training.com ●manga-agency.com ●suzuki-junko.com ●mekamushi.com

yamada-kikaku

yamada-hiroichi.com ●how to draw manga ●event-art seminerイベント案内 ●Scenery in japan01風景写真 ●風景写真Scenery in japan02
風景写真Scenery in japan03 ●風景写真Scenery in japan04
----------------------------------------------------
『マンガ家になる塾』ナレッジサーブ

------------------------------------------
!山田企画事務所ピンタレストーすべてyoutube動画にリンクしてます!
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/ 御覧ください
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/


pinterest01-01 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest02 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest03 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest04 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest05 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest06 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest07 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest08 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest09 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest10 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest11 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest12 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/

yamadakikaku 山田企画・山田博一の写真帳を御覧ください・
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/ 御覧ください
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
------------------------------------------

フリーページ

義経黄金伝説ーー作者独白ーー


海からの歴史●発行者独白●


プロローグ■西行、崇徳上皇の霊に会う!


プロローグ02■3つの都市と3人の騎士 


第1回■静、頼朝の前で舞う!


第2回■静、鎌倉戦場で勝つ!


第3回■静を取り巻く鎌倉の暗闘!


第4回■後白河法皇の跳梁と深謀は?


第5回■黒田の悪党がたくらむ!


第6回■西行、重源に頼まれる!


第7回■頼朝、西行を驚かす!


第8回■西行、文覚と争う!


第9回■西行、東大寺闇法師重蔵と出会う!


第10回■大江広元、磯禅師とたくらむ!


第11回■義経、奥州平泉にて安堵する!


第12回■磯禅師、過去を思いいやる


第13回■吉次、昔を思いやる!


義経黄金伝説■第14回


「義経黄金伝説」 第15回


義経黄金伝説■第16 回


義経黄金伝説■第17回


義経黄金伝説■第18回


義経黄金伝説■第19回


義経黄金伝説■第20回■


義経黄金伝説■第21回■


義経黄金伝説■第22回 ■


義経黄金伝説■第23回 (改稿)


義経黄金伝説■第24回 (改稿)


義経黄金伝説■第25回


■義経黄金伝説■第26回


義経黄金伝説■第27回


義経黄金伝説■第28回


義経黄金伝説■第29回


義経黄金伝説■第30回


義経黄金伝説■第31回


義経黄金伝説■第32回


義経黄金伝説■第33回


義経黄金伝説■第34回


義経黄金伝説■第35回


義経黄金伝説■第36回


義経黄金伝説■第37回


義経黄金伝説■第38回


義経黄金伝説■第39回


義経黄金伝説■第40回


義経黄金伝説■第41回


義経黄金伝説■第42回


義経黄金伝説■第43回


義経黄金伝説■第44回


義経黄金伝説■第45回


義経黄金伝説■第46回


■■作品解説■■


●スマートフォン用小説hp


●漫画トレーニング、漫画の教科書


山田企画事務所のビジネス日記


山田企画事務所「小説工房」他ブログ


日記/記事の投稿

お気に入りブログ

「人類戦士(ガーディ… 飛鳥京香さん

バックナンバー

2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01

カテゴリ

2008.12.12
XML
カテゴリ:義経黄金伝説
義経黄金伝説■第12回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・Manga Agency山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 「マンガ家になる塾」ドリル


■■ 一一八六年(文治2年)10月 鎌倉の大江屋敷。

 鎌倉の大江屋敷では、静の母である磯禅師と、大江広元が密談していた。大
江は西行との話の後、磯禅師を呼びつけている。
「ここは腹を割っての相談じゃ。二人だけで話をしたい」
 怜悧な表情をした広元は、ゆっくりとしゃべる。
「これはこれは何事でございましょう。頼朝様の懐刀といわれます広元様が、
この白拍子風情の禅師にお尋ねとは?」
磯禅師は身構えている。広元は京都の貧乏貴族、昇殿できない低格の貴族だっ
た。それが、この鎌倉では確固たる権力を手にしている。侮れぬこの男と禅師
は思う。
「あの静殿、本当はお前の娘ではあるまい」
 磯禅師の返事は少し時間がかかる。やがて、答えた。
「さすがに鋭うございますね。広元様、確かにあの娘は手に入れたもの」
「禅師殿、赤禿を覚えておられるか」
 急に、広元は京都の事を問い始める。
 磯禅師の頭には、赤禿の集団が京都を練り歩く姿が思い起こされた。
「何をおっしゃいますやら、平清盛殿が京都に放たれた童の探索方、平家の悪
口を言う方々を捕まえたというは、広元もご存じでございましょう」
 禅師は、続いて白拍子が清水坂にたむろしている姿も思い出していた。
「いや、まだ話は続くのじゃ。この赤禿以外に、六波羅から清水寺にいたる坂
におった白拍子が、公家、武士よりの悪口を収集していたと聞く。その白拍子
を束ねていた女性(にょしょう)があると聞く」
「それが私だとおっしゃるのですか」
「いやいや、これは風聞じゃ」
「……」
磯の禅師は黙った。次に来る言葉が怖かった。

尼僧が禿(かむろ)を呼び止めている。京都、六波羅の近くである。
「どうや、あの方、佐藤様のこと、何かわかったか」
「あい、禅師様。残念ながら、も一つ情報がつかめまへん」
「ええい、何か、何か、手づるはないのかいな」
「へえ、でも禅師様…」
禿は、いいかけて言葉を止めた。自分の想像を禅師に告げたならば…。仕返し
が恐ろしかった。禿の思いには、何故そのように西行様の情報を…、何か特別
な思い入れがおありになられるのか…、答えはわかっているようであった。つ
まりは嫉妬である。
西行が皇室の方々に恋をし、またその皇女の方も、西行を憎からず思っている
ことを…。どうしても邪魔をしなければならなかった。

磯禅師の顔色は変わっていた。
がしかし、次の広元の言葉は禅師の予想とは違った。
「が、安心せよ。本当に聞きたいのは西行殿のことじゃ」

「え、西行様のことですか」
 磯禅師はほっとした。平家のために行っていた諜報活動を責めるのか。いや
そうではない。私はお前の過去のすべてを知っているぞという威しであろう。
ともかく、安堵の心が広がっている。そこは同じ京都人である。
「そうじゃ。今日、西行殿が頼朝様の前に現れた。西行殿は東大寺重源上人よ
り頼まれて、奥州藤原氏、平泉へ行くと言う。目的は東大寺勧進じゃ」
「確か、西行様は、七十才にはなられるはず。西行様と重源様とは、高野山の
庵生活の折りからお知り合いとか聞いております」
「そうじゃ、が、その高齢の西行殿は、よりにもよってこの時期に、平泉へ行
くというは何かひっかかるのじゃ」
「それで、何をこの私にお尋ねになりたいのですか」
「まずは、平清盛と西行殿の繋がりじゃ」
「確か、北面の武士であられたときに知己であったとか、また文覚様とも知己
であったと聞いております」
「あの文覚どのと、重源どのは京都で勧進僧の両巨頭だ。清盛がこと。西行庵
と六波羅とは指呼の間、六波羅へは足しげくなかったか」
「特にそれは聞いておりませぬ」
 広元は、しばし考えていた。
 広元の声が、磯禅師の耳に響く。
「聞きたいのは西行とは奥州との繋がりだ。私も京都にいたとき聞いておる
が、あの平泉第の吉次じゃ。あやつが数多くの公家に、黄金や財物を撒き散ら
しておるのは聞いておる。そこで、吉次と西行との関連だ」

 金売り吉次は、奥州藤原秀衡の家来であり京都七条にある平泉第(首途(か
どで)八幡宮のあたり)の代表である。平泉第は京都の一条より北にあり、広
大な屋敷を構えている。いわば異国の大使館である。
 吉次の率いるの荷駄隊は、京都にて黄金を、京都在住に多くの貴族に贈り物
として差し出していた。

「そういえば、平泉第は一条より北にありましたが…」
「西行は平泉第へは通っておらなんだか」
「ともかくも西行様、平泉の秀衡様とも確か知己であったはず。そうなれば、
京都での西行様の良き暮らしぶりも納得がいきます」
「さらにじゃ、西行は西国をくまなく訪ねている。これは後白河法皇様の指示
ではなかったかじゃ」
「そこまでは私には断言できませぬ」
「それもそうじゃのう」
「広元様は、西行殿をお疑いですか」
「この時期に平泉に行くのが、どうもげせんのじゃ」

 西行殿…、なつかしい名前を聞いた。思わず磯禅師の顔は紅潮している。広
元に気付かれなかったろうか。
 京都・神泉苑でのことを、磯禅師は思い出している。多くの白拍子が踊って
いる。観客は多数である。その中に一際目立つ、りりしい武者がいた。磯禅師
は、近くの知り合いの白拍子に尋ねる。
「あの方はどなたじゃ」聞かれた白拍子が答えた。
「ああ、あの方は佐藤義清様じゃ。このお近くのお住まいの佐藤家のご長男
ぞ」
 磯禅師は佐藤義清の方を見やって、溜め息をつくように思わずつぶやく。
「佐藤義清様か」
 その白拍子が、微かに笑って言う。
「ほほほ、さては、磯禅師さま、一目ぼれか」磯禅師ははじらった。
「ばかな、そのようなこと……」
 が事実だった。頬が紅色に染まっている。禅師十七才の頃の思い出である。

 佐藤一族の屋敷は、油小路二条のあたりにあり、神泉苑に近かった。
 佐藤氏は平将門を討った俵藤太…藤原秀郷の末裔である。祖先は藤原北家で
ある。
 藤原秀郷五世の孫公清が左衛門尉に任じられ、左衛門尉藤原を略して「佐
藤」とした。秀郷は鎮守府将軍となった。
 平安初期の鎮守府将軍が坂上田村麻呂であり、奥州という異国に対する大和
政権側の侵略側の大司令官である。
 秀郷の長男千時が鎮守府将軍を受け継ぎ、その末流が奥州平泉王国を作り上
げる藤原清衡と繋がっていく。西行の血はこの秀郷の五男千常の系であり、こ
の頃は衰退していた。 この佐藤家の傍系は、関東地方を中心に上野、下野、
上総、相模、駿河、三河、尾張、近江、伊勢にも広がっていた。西行は藤原
氏、源氏、平氏と並ぶ豪族佐藤氏の一員だったのである。
 奥州では、さらに奥州侵攻のための兵站基地としての関東での勢力拡大をは
かったのが、後から来た源氏であった。関東、奥州で根を張っている佐藤一族
の勢力を食い散らかして、武門の頭領となったのが、源氏であった。
 古代の豪族であった佐藤氏末裔の西行が、関東、奥州を旅行する際、助けを
得たのは、この秀郷を祖とする佐藤(藤原)一族の人々であった。
 当時の旅は、知人を頼っていくのが常識であり、いわば関東、奥州は佐藤一
族のネットワークがすでに張られていたのである。
そのような佐藤一族と源氏との長い争いがあり、 西行は源氏をひどく嫌って
いた。

 北面武士のとき同僚であった平清盛とは、その全盛期昵懇であった。その清
盛の息子重盛が、東大寺の大仏を偶然とはいえ焼き払ったのである。
 聖武天皇以来滅びることのない仏教聖地が滅びたのである。青天の霹靂であ
った。世の中は地殻変動が起こっていた。その象徴的なものが大仏焼失であろ
う。大宝律令以降の古代の貴族支配は、終わりを告げようとしていた。
国分田を耕す者とてなく、荘園が日本中に広まっていた。西行ですら、佐藤家
の持つ高野山近くにある荘園のあがりを弟仲清から送り届けられていた。
 そして、西行が属していた武士の台頭である。保元・平治の乱を通じて、こ
の世の中を動かしているのは、武力であり、つきりは武家階級が日本を支配し
始めようとしていたのである。

 京都に設けられた平泉第は、いわば平泉の大使館であった。清衡の頃より設
けられた平泉第は平泉と陸路、海路を通じての黄金ルートが発達していた。
 この時期の黄金は現在ほど価値はない。この頃の日本は銀本位制であった。
また貨幣流通経済は発達しつつあったが、貨幣は中国の宋から輸入された宋銭
が通貨として利用されていた。

 海の交通は、現在想像する以上に活発であった。奥州に住む人々は、京都に
住む公家にとって誠に異国人であった。白河の関より先は異国であった。
 京都から平泉までの荷駄隊が、吉次に指導され出発する。鎖国期の江戸時代
のイメージから、日本人が海洋民であることを忘れてしまいそうになるが、日
本に大和政権が発生する昔より海洋文化は発達していた。いわば、日本国家の
設立は大いに海洋によっていた。
 すでに平安時代後期には、対馬海峡や東シナ海を自由に航行する和船が数多
く存在した。 金売り吉次に代表される平泉と京都を行き来する商人たちも、
陸上の道以外に海上の道を多く利用していた。
 太平洋航路京都から平泉までの主な港は、以下のとおりである。由良湊、和
歌裏、牟婁湊、新宮湊、尾鷲浦、鳥羽浦、畠湊、焼津、三保浦、江之湊、下田
湊、御崎湊、鏡浦、置津、御前湊、那珂湊、菊多湊、松川浦、逢隈湊、国府津
湊、牡鹿湊。 平泉までは、牡鹿湊からは北上川を北上するである。

■■ 一一八六年(文治2年)10月 鎌倉の頼朝屋敷。
 日本を古代から中世へと、その扉を開こうとしていたのは、西行の嫌いな源
氏の長者、源の頼朝であった。
 また頼朝の側にいるのは、貴族階級の凋落を見、新しい政治を求めて鎌倉と
いう田舎へ流れていった貧乏貴族である。その代表が大江広元である。頼朝は
西行の背景にいる後白河法皇に憎しみを滾らしている。
「あの大天狗、私を騙そうと言う訳か。広元、大天狗にひとあわふかせるべく
手配を致せ」
 頼朝が広元に命令する。
「いかように取りはからいます」
「西行へ藤原氏よりいだされる沙金を奪え。が、平泉から鎌倉までの道中にて
ぞ。鎌倉についてしまえば、これから先は鎌倉の責任、黄金を奪う訳にはいか
ぬ」
「さようでございます。また、よくよく考えますればこの沙金、奈良まで着き
ましたならば、西国にいまだ隠れおります平家の落人たちに渡るやも知れませ
ん」
「あの大天狗の考えそうなことよ。北の奥州藤原氏と西の平家残党から、この
鎌倉を挟み撃ちにしようとな」
「では、義経殿もこの謀に加わっておられると」
「可能性はある。実の子供よりも、義経を考えておった藤原秀衡殿のことであ
るからな。また、後白河法皇もいたく、義経が気に入っておった。あやつは法
皇の言うことなら何でも聞く」
「頼朝さま。やはり、沙金を必ず奪い取らねば、我が幕府の痛恨となりましょ
う」
「さっそく梶原と相談し、しかるべく手配をいたせ」
「わかり申した。すでに手は打って御座います。
私、京都におりました時より、東大寺にすこしばかり手づるがございます」
 広元は、東大寺の荘園黒田荘への使者をすでに旅立たせていた。

(続く)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・Manga Agency山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 「マンガ家になる塾」ドリル





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.01.06 00:08:39
[義経黄金伝説] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.