091096 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

「源義経黄金伝説」 飛鳥京香・山田企画事務所           (山田企画事務所)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

サイド自由欄


義経黄金伝説 イメージイラストラフ 本田トヨタ作

『YG源義経黄金伝説■一二世紀日本の三都市(京都、鎌倉、平泉)の物語。平家が滅亡し鎌倉幕府成立、奈良東大寺大仏再建の黄金を求め西行が東北平泉へ。源義経は平泉にて鎌倉を攻めようと』山田企画事務所・YG源義経黄金伝説■ ●源義経黄金伝説全編にリンクシテマス。

山田企画事務所は、ビジネス・マンガ制作事務所です。




■ユーチューブ■youtube.com●how to draw manga●
http://www.youtube.com/user/yamadakikaku2009


-------------------------------------------------------

山田企画事務所・関連サイト
mangatraining

how to draw manga
jedis.org

manga-training

manga-training.com ●manga-agency.com ●suzuki-junko.com ●mekamushi.com

yamada-kikaku

yamada-hiroichi.com ●how to draw manga ●event-art seminerイベント案内 ●Scenery in japan01風景写真 ●風景写真Scenery in japan02
風景写真Scenery in japan03 ●風景写真Scenery in japan04
----------------------------------------------------
『マンガ家になる塾』ナレッジサーブ

------------------------------------------
!山田企画事務所ピンタレストーすべてyoutube動画にリンクしてます!
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/ 御覧ください
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/


pinterest01-01 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest02 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest03 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest04 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest05 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest06 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest07 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest08 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest09 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest10 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest11 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
pinterest12 http://www.pinterest.com/yamadakikaku/

yamadakikaku 山田企画・山田博一の写真帳を御覧ください・
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/ 御覧ください
http://www.pinterest.com/yamadakikaku/
------------------------------------------

フリーページ

義経黄金伝説ーー作者独白ーー


海からの歴史●発行者独白●


プロローグ■西行、崇徳上皇の霊に会う!


プロローグ02■3つの都市と3人の騎士 


第1回■静、頼朝の前で舞う!


第2回■静、鎌倉戦場で勝つ!


第3回■静を取り巻く鎌倉の暗闘!


第4回■後白河法皇の跳梁と深謀は?


第5回■黒田の悪党がたくらむ!


第6回■西行、重源に頼まれる!


第7回■頼朝、西行を驚かす!


第8回■西行、文覚と争う!


第9回■西行、東大寺闇法師重蔵と出会う!


第10回■大江広元、磯禅師とたくらむ!


第11回■義経、奥州平泉にて安堵する!


第12回■磯禅師、過去を思いいやる


第13回■吉次、昔を思いやる!


義経黄金伝説■第14回


「義経黄金伝説」 第15回


義経黄金伝説■第16 回


義経黄金伝説■第17回


義経黄金伝説■第18回


義経黄金伝説■第19回


義経黄金伝説■第20回■


義経黄金伝説■第21回■


義経黄金伝説■第22回 ■


義経黄金伝説■第23回 (改稿)


義経黄金伝説■第24回 (改稿)


義経黄金伝説■第25回


■義経黄金伝説■第26回


義経黄金伝説■第27回


義経黄金伝説■第28回


義経黄金伝説■第29回


義経黄金伝説■第30回


義経黄金伝説■第31回


義経黄金伝説■第32回


義経黄金伝説■第33回


義経黄金伝説■第34回


義経黄金伝説■第35回


義経黄金伝説■第36回


義経黄金伝説■第37回


義経黄金伝説■第38回


義経黄金伝説■第39回


義経黄金伝説■第40回


義経黄金伝説■第41回


義経黄金伝説■第42回


義経黄金伝説■第43回


義経黄金伝説■第44回


義経黄金伝説■第45回


義経黄金伝説■第46回


■■作品解説■■


●スマートフォン用小説hp


●漫画トレーニング、漫画の教科書


山田企画事務所のビジネス日記


山田企画事務所「小説工房」他ブログ


日記/記事の投稿

お気に入りブログ

「人類戦士(ガーディ… 飛鳥京香さん

バックナンバー

2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01

カテゴリ

2009.01.05
XML
カテゴリ:義経黄金伝説
義経黄金伝説■第35回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・Manga Agency山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 「マンガ家になる塾」ドリル

第5章 1187年 押し寄せる戦雲

■2 1187年文治3年一〇月 平泉

 文治三年(一一八七年)一〇月二九日。秀衡は死の床にあり、枕元に泰衡、
忠衡、国衡他の兄弟たちを呼んでいた。
「よいか、心して聞いてほしい」
秀衡の苦しい息のの下から話し、息子たちは首肯した。
「跡目は泰衡に譲る。よいか泰衡、平泉王国を守れ」
 思いがけない言葉であった。泰衡は答えようがない。
「……」
 しかし、次の言葉が泰衡の心の中に、裏切りの心を植えた。
「源義経殿を頼りにせよ」

泰衡はすぐ反応している。
「それはどういう意味でございますか、父上」
 病床にいる父親に対して、怒りをあらわにしている。秀衡の言葉は、余計に
泰衡を煽るのだった。そのいたらなさが、今度は秀衡の心を憂鬱にさせる。こ
の泰衡が、平泉黄金王国を滅ぼすのか。なぜにこの父の想いがわからぬのか。
秀衡は言葉を続けた。
「義経殿を大将軍とし、その下知に従がうのじゃ」
「……」
泰衡は、さらに急に不機嫌になった。

「よいか、泰衡は不満であろうが、この俺が亡くなったという情報が入れば、
鎌倉殿は必ず動く。鎌倉殿は、義経殿の誅殺が目的ではない。この平泉の黄金
が目的なのじゃ。鎌倉、そして源氏、板東の武士どもはこの地の黄金をねらっ
ている。絶好の機会なのじゃ。よく聞け。泰衡。それゆえ、義経殿を差し出し
ても、頼朝殿はこの平泉を攻めてこよう。

心せよ、泰衡、忠衡、国衡、みな兄弟心合わせ、義経殿をもり立て、頼朝に対
して戦うのだ。藤原の百年が平和、後の世まで続けるのだ。
平泉黄金王国のこれからはお主らがになう。この仏教平和郷を決して板東の者
ども、さらには京都の王朝に渡してはならん。この奥州の地を守りぬくのじゃ
。決して、頼朝殿の甘言、受け入れるではない。義経殿を差し出すのではない
。よいな…。これが俺の遺言だ」
劇抗した秀衡の声が急に途絶える。最後の気力でしゃべったのだ。
「父上……」

 息絶えている秀衡に、息子たちはをかきいだいている。
 しばらくして
「どうする兄じゃ」次男の忠衡が、たずねた。
「父上の遺言のことか」
「いや、そうではござらぬ。義経殿のことじゃ」
「お前はどちらの味方じゃ、忠衡」
 意に反して、答えはしばらく返って来なかった。
「無論、兄者じゃ」

 こやつは本当に私の味方なのか。安衡は考える。
「それならば俺が下知に従え」
「が、義経殿は、、」
「よいか忠衡、我らが秀衡が子ぞ。由緒正しい子ぞ。それが義経ごときに従え
ると思うのか」怒りながら、出て行く泰衡である。

 かわって、急の知らせを聞いた、青い顔の義経が走りこんで来た。
 末期には義経はわざと呼ばれていない。が、
泰衡は走り過ぎる義経を無視していた。
「葬儀の準備だ」
秀衡の体は、中尊寺中見壇下に置かれ、この平泉の守り神となる運命である。
 義経は、秀衡の遺体をかきいだき、泣いている。
「秀衡様、十六の時より、親以上の恩を受けさせていただきました。この恩生
きておられるうちにお返ししたかった」
 義経は本当に涙を流し、嘆き悲しんでいる。片腕をもぎ取られた思いがして
いるのだった。

 義経は父なるものに憧れていた。物心付いた時には、父は亡くなっていた。
平清盛、そして藤原秀衡、源頼朝、後白河法皇、西行。すべて父なる人をイメ
ージして対してきた。そして、最大のピンチのおり、最大の父なるものに死な
れたのである。
 義経は、惚けたようになっていた。源平合戦で、あれほどの戦術家だった武
将の姿は、どこにもなかった。心が砕け散ったようだった。いまや、日の本に
は義経にとって、どこも安住の地はないのだ。

 「なぜじゃ、親父殿」泰衡は思った。

 なぜ、実の子の俺を可愛がってはくれぬのじゃ。奥州は我らが血の元で支配
しているのじゃ。四代にわたって、京都の人間と戦こうたではないか。義経は
いくら優れた武将とはいえど、実の子ではない。他人ぞ。おまけに京都の人間
じゃ。源氏の人間じゃ。いかに奥州を源氏が攻めたか。頼朝と仲が悪いように
見せて、何を企むのか分からぬではないか。奴らが欲しいのは、この奥州ぞ。
それを西の人間の義経を信じるとは、どういうことじ
ゃ。おまけに弟どもも俺に従おうとはせぬ。国衡など、義経を兄のように尊敬
しておる。

 なぜ俺を、京都へ連れて行ってくださらぬのか。親父殿、祖父殿、大祖父
殿、皆、京都へ行ったではないか。なぜ俺だけのけ者にするのじゃ。
 京都に対する恨みと、義経に対する怒りがすこしずつ泰衡の心を、人格を変
えつつあった。それは、とりもなおさず、奥州の危機であった。
戦雲はすぐそこまで押し寄せている。

(続く)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・Manga Agency山田企画事務所 ナレッジサーブ「マンガ家になる塾」 「マンガ家になる塾」ドリル





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.01.11 09:56:23
[義経黄金伝説] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.