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2007/11/19
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カテゴリ:栗本薫
久しぶりの伊集院さんです!(笑)
単行本は’01年、文庫版も’04年1月だそうですから……遅いな。
といってもまだ読み損ねているのもいっぱいあるんですが。

早春の少年 伊集院大介の誕生(文庫版)

タイトルロールは我らが名探偵伊集院大介、少年スマイル
中2の3月に東京から開発途上のド田舎「平野市」に転校してきた14歳の伊集院大介!
そこで出会う閉鎖的で伝統と伝説に彩られた平野の人々、そして初めての殺人事件!

推理モノなのでネタバレはしませんが^^;
買った金曜の夕方からこっち、どっぷりハマッていましたどきどきハート
14歳の理知的な、色白な、ひょろりと痩せて長身な、銀ぶちメガネの大介(おおー赤ハート
ちょっと髪が長くてv
ボーズじゃないって程度だと思いますが。
田舎の中学生といったら全員丸刈りですもんねー。

うちの母校もそうでした……今もそうかな……まさかね。
小学校の卒業式で丸刈りじゃないと大顰蹙を買ったものです。
一人長髪だった子がいて、悪目立ちしてキタ●イと云われていたっけ……。

大介のほうは容姿端麗(それはいいすぎ(笑)さわやかですねー。
礼儀正しくておっとり物静か、かと思えば、チョモランマよりも高い理想を体現するべく、勤勉で読書家で洞察力に長けていて苛烈で。
隣の席の、平野での最初のそして最も親しい友人になった「及川徹」。

……とおる、かーvvvと思ったりした。

物語の視点はその及川徹こと通称「とっぺ」ですね。
頭がよくて姿がよくて、しかも標準語を話す(笑)大介に急速に傾倒するとっぺは読者とシンクロしやすいかも。

そして、あの伊集院大介も、まだたったの14歳で、世にもオトナからも認められない存在でしかない。
大介の思想はキョーレツです。
とっぺに、大人になったら何になりたいのかと問われ、

「何になりたいかなんてわからない。ただぼくは特別な――特別な人でいたいんだ! 決して誰とも同じようでありたくない。ぼくは、誰もやっていないようなことをしたい!」

ベビーブームの子供たちは、みんな一緒、みんな同じ、よその子と同じならマチガイはない、変わったことをしちゃいけない、目立っちゃいけない、フツーがイチバン。
そんなどんぐりたちが育つ中で、伊集院大介は誰とも同じでありたくない、ただひとり、伊集院大介という特別な個人でありたいのね。
そして彼はどんなことでも知りたい。
およそ人間には不可能だろうと一般人には思える、人間の本質を知り、社会の構造や歴史的背景、ありとあらゆることを知っていたい、そして彼がそこにいることで、悲劇をひとつでも未然に防いで、そこなわれないで済むはずだった命を救いたいと思っているし、今、それを実践できない幼い自分がはがゆくてもどかしくて苛立っている。

とっぺが云っていました。
そんなこと神様にしかできないんじゃないのかって。

勇気がなければそんな孤独な道は歩けないだろうな。
誰とも同じじゃないってことは誰にとっても異質な存在なのであって、そういうものは攻撃対象になりやすいんですよね。

昔はそんなでもなかっただろうけど、優等生だったり(それは先生のお気に入りということにも繋がり易いし)裕福な家庭だったり、目立つ身体的特徴があったりすると、いじめのターゲットにされやすいから、今も親たちはフツーでいなさいというものね。
1歳児にかなとアルファベット教えて、覚えちゃったら、よけいなことしないで、だったなぁ~。
大丈夫、使わなければなんだってすぐに忘れる。
2歳児が英語で歌っていたカーペンターズ、もう歌えないんだろうな。

フツーがイチバンの社会では天才は生まれないし秀才だって育たないでしょー。
某国のピラミッド型の選抜英才教育はそれなりに意味はあるし効果だってかなりあるでしょう。
誰もが平均的でおベンキョーができても、独創的な発想って世にいう「変人」のほうがしやすいかもしれないし。
最近やっとごく一部で始まった飛び級システムの大学入学も高2からなんだっけ?
高1や中学生はどんなにその分野で学力が高くても大学には入れないのよね日本では。
義務教育は中学までなんだし、高校すっとばして大学に入れる子がいてもおかしくないのに。

ま、いくら秀才でも健康でなければ研究なんてやってられませんけど。
某旧帝大きっての秀才といわれたひとも、イナカではただの変人でした。
それも病弱だったから。
温厚で慕われてはいただろうけど、秀才にはなぜそんな簡単なことがわからないのか、わからないんだよ……。

一人称がボクでひょろっと痩せててメガネで(笑)
背は私より低かったけど。
伊集院さんが老人になったらあんなふうに笑うのかなぁ~などと、昔思っていました。
なつかしいな。

44歳の伊集院大介。
たぶん一生、独身。
……イロイロありました。
でも55になっても66になっても飄々と、そして慈愛にピンクハート満ちたまなざしで世界を見ているのかな。
伝記作家もいるしねv
.





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最終更新日  2007/11/19 10:57:48 PM
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