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日常と旅情の狭間で in 仙台・宮城

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Rena4011

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2024.01.03
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カテゴリ:旅行
コテージの天窓からさしこむ光が夜明けを告げる。
敷地内の展望台に登り、ご来光を拝む。



宿の送迎で山道を登りつつ、軽く案内もしてもらい、
キョロロ物産館で手にしたクマ除け鈴を鳴らしつつ散策スタート(王池)。


あ、何かいる。


「もののけ姫」の舞台にもなった青池。



ブナの自然林を歩き、
カツラの樹の、この時季の甘い香りとハート型の葉っぱに惹かれて、わが家にも植えてみた。


神秘的な色あいの、沸壷の池。
木の実を投げて水面に輪を描いてみる。



王池に戻る道が昨年の大雨から復旧しておらず、舗装路に戻ることに。
かつては湧水でお茶も立てていたのだとか。


きのうの夕食にもふるまわれた、幻の淡水魚イトウの養殖場。


それにしても、十二湖の成り立ちとなった山の崩落から、たかだか300年余、
自然現象が災害と称されたり物見遊山に利用されたり、人間の勝手な都合なのかもしれない…

バス待ちがてら、日向ぼっこをしたり、どんぐりを拾ったりして、




駅で宿に預けた荷物を受け取り、五能線の旅の続きへ。


きのうとはうってかわって海が碧い。




車内の無人販売所で記念の品を手に、


県境を越え、八郎潟のあたりを通り過ぎつつ、つぎの旅に想いを馳せる。



秋田駅で、ぎばさラーメン(めかぶに似ている)を昼食に、


帰路の読書は、白神山地が舞台の、恩田陸「木漏れ日に泳ぐ魚」。
ひとの記憶とは、夢とうつつの境目のように曖昧なもので、なにが真実なのかは誰にも分からない、
そしてそのことは時として、生と死の境目を曖昧にせしめて向こう側へいざなう危うさを秘めている、
倒木が横たわる湖に泳ぐ魚は、いずれ生を終えて何処へゆくのだろうか、
そもそも木漏れ日のもとを歩く我々も、空からはそんなふうに見えているのかもしれない…

降り立った駅の雑踏が、現実の世界にひきもどす。
夕闇に包まれた住宅街に、キンモクセイの香りがそこはかとなく漂っていた。





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Last updated  2024.01.03 19:34:39



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