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今まで「自分のつらさ」ばかり書いて、不登校になった息子のつらさについては、あま
り書きませんでした。 それは、私には、息子のつらさについて、いったいどこまでわかっているかということ に疑問があったからです。 確かに「子供のつらさ」が「親のつらさ」より大きいということはわかります。 何故なら子供には逃げ道があまりないから。子供の世界の大部分をしめる学校でも家庭 でも、不登校の子供の頭の中は、いつも「学校に行けない自分」で一杯なんじゃないか と思います。 「これから自分はどうなってしまうんだろう」「学校に行けなかったらどうなるんだろ う」「親や先生は自分のことをどう思っているんだろう」「友達は自分のことを忘れ しまうんだろうか」「こんな自分は生きていてもいいのか」等々、心の中は自己嫌悪 で一杯だと思うんです。たとえ口には出さなくても、子供は心の中で自分のことを責め 続けているんじゃないかなあ(私の想像ですが・・・) だから、「言葉」で「行動」で「表情」で、こんな自分を助けてって訴えてきてると思い ます。 息子が渦中よく言っていた言葉を思い出すと「誰も自分のことをわかってくれない」 「不登校っていう目で見る」「こんな家に生まれたくなかった」「自分のことは見捨て てくれ」「かかわってくるな。ほっておいてくれ」「俺は病気じゃない」「自分の何も かもがきらい」「今まで頑張ってきても、うまくいかなかった」等々です。 こう書いてみると結構しゃべっていることに今気がつきました。その時はあばれたり、 いらいらしたりする「行動」の方ばかりに目がいってましたけど・・・ 言葉の中には息子の本心を言っていることもあるけれど、逆のことを言っていることも あります。「自分のことは見捨ててくれ」は「見捨てないでくれ」「愛してくれ」の裏 がえしだったんだと思います。 息子の心の中は「いやなこと」で一杯で、それがはち切れそうにぱんぱんにふくらんで いたんだと、今となっては思います。そのいやなことがどうしても、捨てられず、忘れ られない。自分が好きになれないのも、家族を責めるのも、心が「不安」で一杯だから。 親は「子供のつらさ」の本当のことは、わからないんじゃないかと思います。そしてそ れを、親がなくしてやることもできないと思います。親は「親のつらさ」をできるだけ 子供に見せないようにすることしかできないと思います。そして、「子供のつらさ」 を心に感じる努力はしても、それに同化されない努力(私の場合特に必要でした)もい ると感じています。「ありのままのあなたでいいんだよ」っていくら言葉で言っても それを子供が自分でそう思えるようになるまでは、伝わらないと思います。 家もまだ、試行錯誤の最中です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.10.25 12:17:23
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