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カテゴリ:RESET[伝説発祥の章]
シンの償いの気持ちは、果たしてスヴェンに届くのか、
あとは天にまかせるしかなかった。 シン:「できるだけの事はした、こんなこと言える立場ではないが、 あとはあんた達にまかせるしかない。」 ショウ:「無責任な事だが、やるだけの事をやった事に対しては認める、 それより、砂の沈みが気になる。」 ショウはこの地点のかつてのオアシスを復活させ、 迷い込んだ者への楽園にすべきと提案した。 「今スイッチを切った装置ではまだ砂を含む情報が抜く事が不可能だから、 あんたが持ってるプロトタイプ装置で水を使った環境にセットすれば、 砂と入れ代える事は可能だろう。」 わざわざよそ者から避けていた環境から、迎え入れる環境に一変させるのは、 確かに荒しが来る事は避けたいが、みんなが荒らしというわけではなく、 大半の人は困っている者だと確信しているのだ。 世の中をリセットに追い込まれないための根源として、 心のオアシスが不可欠であること。これこそ、スヴェンの理論、いや、 世界全体に言える構想なのである。 ショウ:「本当は気で捩伏せる事はしたくなかったはずなんだが、 リセットボタンの威力を想像すれば、まだこの世界にも守りたい という余力があったって事だろう」 ショウの言葉が重く、そして深いものだとシンには感じていた。 マシンは、唸るようにスヴェンを光りで包んでいた。 マリア達は、転送が長く続かない事で、施設へと一旦戻り、 老婆を置いてから再び転送を試みようとした。 しかし、転送先がさっきの場所にアクセスできない。 マリア:「転送履歴が合っているって事は、あの砂漠の異変が始まったって事ね」 クラウ:「おそらくね、どのみち、あのまま居たら、嵐に巻き込まれていたし、 ショウ達に任せるしかないな」 マリア:「でも、スヴェンが気になるのよね、シンのした事が 決して許される事じゃないのはわかってるけど、 目の前で親子の絆を見せ付けられちゃったしね」 マリアが落ち着かない様子を見たクラウは、 「砂漠までは2時間、歩いてみる?」 水の楽園都市が、この海底の楽園のように必要な場所として 復活しようとしていた。そして、スヴェンも皆の心を一つにした、 楽園の理論を確立させた人物として、同時進行に復活を遂げようとしている。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.22 09:20:22
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