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カテゴリ:RESET[伝説発祥の章]
涌井:[この者には、学校の内情を探るよう依頼した、それだけだ]
彩香:[それだけ?] 涌井:[ああ、それだけだ、しかし、やり方はその者に任せている、 だから過程については、こちらから突っ込まない事にしている…… そうか、その過程に何かあったんだな?] 涌井はようやく気付いた。彩香がそこにいるわけを。 Xは、 X:[…俺の仕事と対立したら、この女が邪魔をした、 というか、俺が邪魔した所を女に阻まれて、ここに閉じ込めたって事だ…] 涌井:[つまり、あんたは、あの学校の変貌に賛成しているって事になるな] すると、彩香は、 彩香:[冗談じゃないわ、あんな学校、最低!] 涌井:[……!] 涌井は肩の力を抜いた。 涌井:[どうやら目的は同じみたいだな、やり方が違うっていうだけだ] 彩香:[そうなの!?] X:[…そのようだな…] 彩香の行動を読めていなかったXにもオチがあったが、 彩香も同じように肩の荷が降りたように、ぐったりした。 涌井:[同じ目的なら、どちらかいい方法でやるのがいいんじゃないか?] 彩香は、 彩香:[あたしはあたしの依頼人とやりたい、 だけど、人は多い方がいいと思うし、 それぞれのやり方でいい部分を活かしていけないかな?] 涌井:[なるほど、あんたにもいたのか、派遣が] 彩香は早くもとに戻りたいだけだ。Mのいる世界に。 でも、彩香にも、とてもまずい気持ちが生まれ始めていたことに まだ気付いていなかったのだ。 涌井:[とにかく、開放して一端戻るんだ、 そのあとに、直にお会いして、あの学校をどうしたいか聞きたい。] 彩香:[あたしも] 彩香は、安心して、Xとも閉ざしていた感情を開放し、 彩香:[勘違いされるような、態度デカイね、Xさん] そういうと、すぐに、Mとコントローラーをリンクさせて、その場所から移動された。 心配していたMは、 M:[…大丈夫か?…] 彩香:[うん、あたしはね] M:[…どういう意味だい?…] すると、後からXも現れて、 X[…何だこいつも一緒かよ…] 彩香:[あたしよりこの男の方がダメージ大きいんじゃない?] Xの姿は、Mにしか見えないが、彩香にはわかっていた。 Xは、顔を赤くしていたのだ。 Mは内容を知った上で、 M:[…どうやら、照れてるみたいだな、何かいいこと言われた?…] X:[…う、うるせー、ほっとけ…] 彩香に[Xさん]と呼ばれた事が、よほどうれしかったのだろう。 Xは早々と、彩香達の前を立ち去り、記者の居場所だけをMに託していった。 Mは、この記者の名前を見て、 M:[…涌井?聞いた事あるぞ…] Mはこの涌井記者との接点があったのか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.08 06:55:13
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