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カテゴリ:RESET [Through]
X:[…考えられん!…]
娘の心に入ろうとしても入れない! 娘は既に洗脳されている! X:[…どこの次元かわからない、別の者?いや、他に居るとは思えない! 一体、誰だ!?…] 娘を動かしていたのはまさにその心に潜む者が原因のようだ。 数人の生徒が1人の生徒を押さえ込んでいた。 その前に、娘が立ち、 娘:「なあ、あんた、昨日、センコォにチクりに言っただろ?それに、 あたしの名前出したよなあ?」 X:[…弘美…というのか…] そういえば、涌井から名前を聞いてなかったが、何故だろう? 一刻もできない状態で、Xは、急遽、攻められている女子生徒の心に潜入した。 X:[この子は、親友のようだな、何故こんな目に?…] ひとまず、この場を何とかしなければならない。 女子生徒:「正しい事してるのがいけないの、弘美!」 意外な反撃に、 弘美:「何?この世界に正しいも何もないんだよ!」 と言った後、蹴り飛ばすと、 X:[…避けろ!…] それに反応した女子生徒は、押さえ込んでいる生徒を力いっぱい払い上げ、 その場から逃げた。 弘美:「何かが違う」 どうにか逃げ切った女子高生は、心に潜むXに問いかけた。 生徒:[あんた、誰?何故助けるの?] Xは、この生徒の言葉がとても不思議なイントネーションだと気付き、 X:[…あんた、今何されてるかわかってんのか?…] すると、 生徒:[わかってるような口きかないでよ、イジメられてるのはあたしじゃない わ!] X:[…!…] 生徒:[弘美に決まってんじゃん!] Xさえ読めないこの言葉の意味を、生徒は淡々と答えていった。 生徒:[あんたも気付いてると思うけど、弘美の中にいるのは、 弘美を操っているみたいなの、弘美の本心をイジメてるのよ!] そんなことがあっていいのだろうか? 人の心を本心から操るとは、XやMには踏み込めない所に奴が潜んでいることに なる。 X:[…幸いとは言い難いが、弘美本人の意志ではないという事だな…] 現時点では、この生徒がイジメられている形ではある。 だが、本当に苦しんでいるのは、弘美の本心である。 X:[…とても複雑で解決するのが困難だ、イジメを解くにはイジメをさせない こと] 弘美を救うには、弘美の本心にいる何者かを解読すること。 厄介ではあるが、Xは必ず解決させる重大な任務だ。 X:[…あんたは問題ないようだな、真紀と呼んでいいな…] 真紀:[名前を?あんたも奴と同類なの?] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.06 02:28:09
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